新女王ミラクルレジェンドに、南関東の女王クラーベセクレタとTCK女王盃を優勝して重賞ウイナーの仲間入りをしたハルサンサンが立ち向かいますよ!!
ミラクルレジェンドはジャパンCダートを6着に敗れてしまいましたが、優勝したトランセンドから0.6秒差で走って、改めて力のある姿を見せつけました。ここももちろん大本命ですが、南関東の頼もしい2頭がどれだけやってくれるか楽しみが尽きません。

南関東のヒロイン、クラーベセクレタが始動
クラーベセクレタ(船橋・川島正厩舎)はクイーン賞を完勝したあとにTCK女王盃に向かうプランが立てられていました。しかし、斤量が58キロということがわかり自重し、このエンプレス杯に切り替えて調整をしてきました。今回は約3か月の休み明けです。
レディスプレリュードの(5着)も休み明けでしたが、あのときは3週間ほど引き運動でゆっくりし、今回はそもそもがTCK女王盃に向かう予定だったので、クイーン賞後は体は完全に緩めず4日引き運動で調教を開始。以前の休み明けとは違います。
乗り込み量自体も豊富(追い切り6本)で、毎日ハードな調教内容で元気一杯に馬場を駆けてきました。

クラーベセクレタ、順調に乗り込んでいます
「この中間は緩めていないし、順調にやってこられたと思う。体に幅も出てきて、追い切りの動きもよかった。レースは1、2頭行かせて3番手くらいにつけてもいいし、行く馬がいないなら行ってもいいし。引っ掛かる馬じゃないし、どんな競馬でも対応はできる。相手は強いかもしれないけど、走れる力はあるよ」(川島調教師)
ミラクルレジェンドよりも1キロ軽い54キロも味方につけて、クラーベセクレタの走りを見せて欲しいと思います。
一方、ハルサンサン(船橋・佐藤賢厩舎)も楽しみです。レースでの走りっぷりから重賞級と期待の大きい馬でしたが、東京2歳優駿牝馬前にトモにヒビが入ったことで戦線離脱。しかし復帰後は高いレベルで安定した走りを見せています。
クラーベセクレタも常に崩れずに力を出しているのは立派だなぁと思うんですが、ハルサンサンもしかり。特に牝馬は体調管理が難しいと言われているだけに、この安定した成績は2頭ともとても素晴らしいと思います。ハルサンサン陣営としてはミラクルレジェンドはもちろんのこと、クラーベセクレタを倒したいという思いも強いでしょうね。

逆転を狙うハルサンサン
「追い切りはテンに行き過ぎた分終いかかっているけど問題はないよ。馬自体は昔に比べるとアップしているし逆転したいよなぁ。ただ、枠順が外すぎる(8枠13番)。折り合いが鍵を握るから、前を壁にして内から進ませたかったけど……」(佐藤調教師)
クラーベセクレタとハルサンサンのひとつ年上に当たるショウリダバンザイ(大井・高岩厩舎)。北海道で活躍している印象が強いですが、南関東3歳チャンピオンに輝いた逸材です。しかし、ここ最近は元気のない成績が続いています。
「体調面に問題はないし前より力がついていると思いますが、ここ最近はスムーズな走りができていませんね。自分の走りさえできればヒケの取らない力はあると思うんですが」(高岩調教師)
今回と同じ条件のロジータ記念を圧倒的な強さで勝ったことがありますが、相性のいい舞台できっかけをつかんで欲しいですね。
なお、川崎初日1レースの落馬事故の影響により、ショウリダバンザイは吉原寛人騎手から石崎駿騎手に乗り替わりましたのでご注意ください。
ここ最近の南関東は落馬事故が多くひじょうに悲しくなりますが、馬も騎手も無事に全レース完走できることを祈りたいです。