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2013年 注目の騎手 中井裕二 ?

  • 2013年01月29日(火) 10時42分
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馬券検討において、騎手は重要なファクター。近年益々その重要性は高まっていると私は思う。
外国人騎手を信頼したり、地方出身の騎手を重要したりと皆さんそれぞれだと思うが、私は昨年デビューの二人、中井裕二と菱田裕二の騎乗馬には、特に注意を払うようにしているし、勝手にW裕二(ダブルゆうじ)と名付けてる。
ご承知の通り、近年の新人騎手にとっては厳しい時代だ。この二人の昨年の勝利数は共に23。数字だけ見れば多少物足りなく映るが、私はこの時代においては立派な数字だと思うし、レースの内容も前に行って粘るだけの減量効果に期待するだけでは無く、馬の適正、レースの流れにも上手く対応しているし、数字以上に感心させられる事が多い。

中でも中井裕二。この人は相当な大物だろう。私が驚かされたレースが有る。
2012年9月8日、阪神第4レース3才未勝利、18頭。彼は2番人気・7枠15番のマイネルコンキスタに騎乗。テン乗りだ。
陣営としてはこの馬の実績から、3キロ減の起用は前に行って粘れという事だろう。
馬場的にも開幕日。前有利はほぼ間違いなく、私はスタートに注目していた。
<中井、出遅れるなよ>私は呟いたが、あろうことか、よもやの出遅れである。
<アッチャ〜、やってまいよったな〜>私はコンキスタからの馬券をほぼ諦めた。
普通先行馬で出遅れた場合、まずは追い掛けてしまうのが騎手心理である。
しかし、中井騎手はどうだろう。冷静に内の出方を見ている。で、前の馬の動きを確認するとこの馬には初めての後方待機策を取ったのだ。
ラップは、テンの2ハロン目が11秒を切るハイペース。ここでもし脚を使っていればそれこそ圏外だ。
<むむ。中井騎手やるなあ>感心しながらレースを見守ると、直線外目に持ち出しながらも、前の馬の間を割るという見事な騎乗で、マイネルコンキスタを優勝に導いたのだ。それもコンキスタが自己最高を大きく更新し、初めてマークする上がり33秒台である。
並みの騎手で有れば先行馬の騎乗で出遅れた時、挽回しようと追走にバタバタと脚を使い、結果直線でバテるというのがオチである。しかし彼は新人にも拘わらず、冷静に状況を把握し、結果を出したばかりかこの馬の新味を引き出したのだ。

波多 脆男
波多 脆男
7 40 506

競馬歴25年越えのオッサンです。競馬は実に奥が深い。そして答えが見つからない。ですが、競馬仙人を目指しております。年老いて、競馬場のパドックで死ねたら本望です。<笑ブログもやってま...

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