今年の黒船賞は、スプリント王・スーニの戦いに注目しています。
一昨年の黒船賞は、久しぶりの59キロを背負ってかなり強いレースを見せてくれました。昔は右回りだとコーナーでふくれる癖がありましたが、超小回りの高知でも綺麗にコーナーを回って王道の競馬で圧勝。この勝ちで、もう一段階パワーアップしたことを感じました。その後、スマートファルコンとのガチンコ勝負に敗れてからは、長らくスランプに陥っていましたが…昨年のサマーチャンピオンを快勝すると、そこから4連勝! 再びダートスプリント界の頂点に立ちました。
この馬は本当に、精神的な部分が体調に大きく影響するように思います。負けてる時も力負けや年齢で衰えて…という感じではなく、本気で走る気になっていないようでした。でもいったん自信をつけるとパワーがあふれてくるようで、パドックでも王者のオーラを放って堂々と歩くようになります。関係者や川田騎手が、大切に育てた結果の復活劇ですから、今年も変わらず応援したいです。
強敵となるのはセイクリムズンでしょう。今回はベストの1400m戦。左回りの方がさらにいいとはいえ、スーニよりも2キロ軽い57キロで出走できるのはプラス材料。岩田騎手とは久しぶりのコンビになりますが、2戦1勝3着1回と好相性です。ここ2戦はこの馬らしい競馬ができていませんが、ダートグレードでは常に上位の存在。スーニと斤量差が広がる今回、侮れません。
地方コース初登場となるトウショウカズンも注目の存在。超小回りコースとダートの違いが気になりますが、前に行けるスピードが魅力。特に鞍上武豊騎手は、初地方の馬を逃げさせてそのまま勝利に導くということを何度も見せてくれた人ですからね。このコンビは怖いです。
超大型馬で追い込み馬ながら、小回りを克服して地方コースでも頑張っているダイショウジェット。なかなか勝ち切れませんが、安定して力を発揮してくれています。このメンバーでも確実に上位の存在。浦和を克服しているので、初の高知も問題ないでしょう。
◎03.スーニ
○09.セイクリムズン
▲11.トウショウカズン
△05.ダイショウジェット
☆06.エーシンエフダンズ