ダイオライト記念(3月14日 船橋 サラ4歳以上 定量 JpnII 2400m良)
◎(1)ランフォルセ 2分34秒7
△(2)ピイラニハイウェイ 1/2
△(3)トーセンルーチェ 1/2
○(4)ワンダーアキュート 1/2
▲(5)フリオーソ 3
……………………
(6)タートルベイ
△(7)スターシップ
△(8)シビルウォー
単390円 馬複6080円 馬単7630円 3連複25890円 3連単135060円
ランフォルセが競り勝った。道中2番手、逃げたフリオーソを直線ねじ伏せ、追走ワンダーアキュートも完封する見事な勝利。ただこの人気3頭、互いに意識しすぎた格好でペースが上がり、結果(馬券)的にはかなり大きな波乱となった。離れた中団を進んだピイラニハイウェイ、トーセンルーチェが、併せ馬の形で追い込み2、3着。競馬にはやはり、こうした展開のアヤ、勝負のアヤがつきまとい、それが結果を大きく支配する。
ともあれランフォルセに関しては、自身の素質と勢い、さらに長距離適性を強くアピールした一戦といえるだろう。「ゲートに不安はあるけれど、今日は外めで(13頭・10番枠)流れに乗れた。地元フリオーソをマークしたのは作戦通り。よく踏ん張ってくれました。長い距離の方がレースがしやすい」(横山典騎手)。
実際同馬はJRA8勝、一貫ダート中距離を使い込み、前走「川崎記念JpnI」2着で、交流チャンピオン路線、その適性と能力を証明している。今回二千四百2分34秒は馬場を考慮してもほめられないが(昨年スマートファルコン=33秒2)、反面、フリオーソ、ワンダーアキュート、超A級を正攻法で下した事実は数字以上の重みがある。記者個人の印象でいえば、ランフォルセは何より馬体が素晴らしい。大型で筋肉質、それでいてスマートで気品がある。
敗れた2頭。ワンダーアキュートはほぼ絶好の位置取りで、しかし期待(実績)ほど伸びなかった。前述通り展開のアヤが大きそうだが、GI力走を続けた反動も少なからずあった気がする。
フリオーソの場合、最後失速がどういうわけか言葉に迷う。ただ同馬は一昨年「ダイオライト記念」、やはり思わぬ失速(勝者・フサイチセブン)という事実 があり、そう考えるとおそらく本格的な長距離は合っていない。
ピイラニハイウェイ、トーセンルーチェ好走。ともにこの日は“漁夫の利”を得た形だが、パワーと自在性を示した意味で収穫はもちろん大きい。現実にトーセンルーチェは半兄フリオーソに先着した。なおこの2頭、フリオーソは5月2日「かしわ記念」、 ルーチェは同月23日「大井記念」を目標に調整される。