今年の名古屋大賞典は、わかりやすいのかそれとも難しいのか…。地方重賞に初挑戦の馬が2頭いて、その2頭がカギを握っている気がします。
まずはエーシンジーライン。08年5月以来のダート戦ですから、未勝利を勝っているとは言ってもやはり適性は芝より。特に地方ダートは中央とは違いますから、久しぶりのダート戦で地方重賞に出て来た馬は消しというセオリーもあるほど。ただ、この馬は持ち前のスピードで前に行ったときには、渋太く粘ってくれるのが特徴。小回りも不得意ではなさそうだし、内枠に入ったし、鞍上も岩田騎手ということでかなり注目しています。
もう1頭がダイシンオレンジ。こちらは未勝利勝ちからずっとダート戦を使っていますが、地方重賞初登場。好位・中団から競馬出来るし、地方ダートに対応出来ればかなり頑張ってくれそう。ただ、ここ最近の成績が気になるところです。昨年1月の平安S以来勝ち星を挙げていないだけでなく、馬券圏内からも遠ざかっている状態。加えて休み明け。それでもこれまで戦って来た相手と比べるとかなり軽減される今回、どんなレースを見せてくれるでしょうか。
人気の中心ニホンピロアワーズは、前走の川崎記念がちょっと残念な内容でした。道中の行きっぷりもいまいちだったし、勝負争いに加われなかったことも、これまでのこの馬の戦いからすると物足りないもの。今回は約2か月の期間を取り、中間はリフレッシュ放牧へ。得意の名古屋コースですから、ここはこの馬らしい積極的なレースを期待しています。
3歳戦で活躍していたボレアスは、昨秋古馬の壁にぶつかった印象です。それでも強い相手に揉まれたことは、大きな成長を促してくれる経験になったのでは。明けて4歳の初戦。距離的にもベストのこのレースは、チャンスがあると思います。
◎02. エーシンジーライン
〇05. ニホンピロアワーズ
▲09. ダイシンオレンジ
△03. ボレアス