先週の高松宮記念はカレンチャンが優勝。前日時点でほぼ勝てると思っていましたが、パドックでは少し手先が軽過ぎるという印象がありました。勝ち時計が1分10秒を超える重すぎる馬場ですからね。曲飛節なのでスタートもちょっと怪しく感じました。
それで▲扱いしたわけですが、結果的には鞍上の好プレーにより完勝。この日の午前中は外伸び傾向でしたが、9Rくらいから内の数頭分だけ伸びる馬場、しかも軽い切れが生きる馬場になっていました。鞍上はそれを把握していた感じで、いつもより出して行っていました。これがG1を数多く勝てるジョッキーなのでしょうね。
カレンチャン、鞍上の好プレーで完勝
毎日杯はヒストリカルが制覇
カレンチャン自身はビッシリ仕上がっていたので、いったん休ませて上げた方が良さそうでした。あれだけの重い馬場で番手からの押し切りは非常に強い強いです。
2着のサンカルロはパドックの大外を回って素晴らしい状態。ただ、先ほども述べたように内があまりにも有利だったので評価を下げました。上位にきた馬が皆前にいたことを考えると非常に強い内容。朝の馬場だったら差し切っていたかもしれません。運がなかったと思います。
3着のロードカナロアはまだ絞れるくらいの体付き。レースでは好スタートを切るも少し控えてしまったのがもったいなかったと思います。あそこでカレンチャンの内につけていれば着順は入れ替わったかもしれません。力のある馬で、中山コースも合いそうなので、秋は期待したいところです。
4着のダッシャーゴーゴーは体重こそ増えていましたが、緩いところはなく良い仕上がりでした。これも中山コースで行われるスプリンターズSで期待ですね。
5着のマジンプロスパーは筋肉の張りが良く、いい感じの馬体でしたが、距離は1400mの方が合いそうです。
6着のグランプリエンゼルはデキだけなら一番良かったです。良く伸びてはいましたが、ちょっと馬場に力が要り過ぎたかも。荒れていない状態の重馬場がベスト。
7着のアグネスウィッシュはしなやかさが出て、以前に比べると格段に良くなっていました。道悪は得な方ですが、脚質的に完全に合いませんでした。
8着のトウカイミステリーは良く伸びてきましたが、現状上位陣とは力差がある印象。
15着のエーシンリジルはもう少し前に付けられれば…と思っていましたが、結果的には行けませんでした。デキももう少し張りが良くなってこないと厳しいです。
17着のエーシンダックマンはコトコトしてデキがイマイチでした。内有利の馬場だっただけに、もったいなかったですね。
土曜日の毎日杯はヒストリカルが強い競馬で優勝。一戦毎に強くなっていますし、今回のような馬場をこなせたのもクラシックを戦っていく上では大きなプラス材料。G1メンバーに入っても十分戦えると思います。
2着のマウントシャスタはキャリアを考えると非常に優秀な内容。一瞬、圧勝するのかと思いました。まだ良くなってきますし、軽い馬場なら更にやれる馬です。
8着に敗れた◎ダローネガは非常に良くなっていました。レースは終始外を回ってチグハグな競馬。ただ、これを使ってソロソロ次辺り巻き返してきそうです。
【次走の狙い馬】
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ダローネガ 今回はチグハグな競馬。人気も落ちそうで、次走は狙い目。
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キクノストーム 馬体は良かったが、砂を被って競馬にならず。次走は巻き返し注。
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マジッククレスト 好馬体。キャリアの浅さが出たが、素材はいいので巻き返せそう。
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