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京浜盃

  • 2012年04月03日(火) 18時00分
京浜盃(3月28日 大井 サラ3歳 定量 南関東SII 1700m梢重)

◎(1)パンタレイ    1分45秒9
▲(2)ゴールドメダル     5
△(3)ベルモントレーサー  21/2
△(4)アスカリーブル      3/4
 (5)レイモニ
………………
 (6)ドゥフトライネン
△(9)ダイヤモンドダンス
△(13)ショコラヴェリーヌ
○(14)ベルモントシェリー

単510円 馬複830円 馬単1940円 3連複2070円 3連単12380円

 パンタレイが圧勝した。内枠から単騎逃げ、先行有利の馬場にせよ決定的な5馬身差。それも千七1分45秒9は過去10年No.1(昨年クラーベセクレタ=46秒5)で、最後セーブする余裕があった。文字通り新星誕生。同馬は今回、出走16頭中16番目の獲得賞金しかなく、もう1頭何かがいたらゲート入りすらできなかった。それが一挙に「羽田盃」→「東京ダービー」の優先出走権を得てしまう。能力はもちろん、いわゆる“強運”も同時に感じる。

 好スタート。内めからやや押して先手をとり、あとはごく自然流に折り合った。ベルモントシェリー、アイキャンデイ、ウィードパワーら一団の追走。36秒8〜49秒0〜61秒5は予測よりやや速く、しかし3〜4コーナー、むしろ後続の手応えがあやしくなった。「道中ずっと反応がよかったし、向正面あたりからは来るなら来いと。走りますね。テン乗りだけどイメージ通りの馬でした」(森泰斗騎手)。大型馬(520kg台)ながら素直で俊敏。なおかついったん行き脚がついてしまえば抜群の持久力とパワーをみせる。「素質に期待してたけれど今日のレースはそれ以上。まだ馬体に緩さ(ゆるさ)があって、逆にそれが伸びしろと思っています」(林隆之調教師)。ここまで5戦2勝。実績不足を、成長力と勢いでものの見事にはね返した。検討記事でも書いたことだが、父フィガロは、アンパサンド(東京ダービー)、ハーミア(関東オークス2着)を輩出。南関東向き、とりわけ3歳クラシック向きと判断できる。

 ゴールドメダル2着。スタートこそ出負けしたものの道中馬群を縫うように追い上げ、地力とガッツは十分示した。今回強力なライバルが現われたが、こと安定感という意味では大きく評価も下がらない。久々、転入初戦を3着ベルモントレーサーも、終いしぶとい末脚で次走へ収穫のある競馬とみえた。母系アジュディケーティング、いかにもダート巧者らしい逞しさとパワーを感じる。

 一方ベルモントシェリーは、理想的とみえた2番手から意外な失速。同じ大器候補ながらパンタレイと明暗を分けてしまった。全兄ベルモントストームは京浜盃ウィナーで瞬発力型。今回苦い経験を経てどう育つか。

 牝馬では、アスカリーブル、レイモニがソコソコ善戦。ただこの2頭は、エンジェルツイート、ゴールドキャヴィア、さらにエミーズパラダイスと比較してスケールが一枚落ちる。距離も短〜マイルがベストだろう。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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