クラウンC(4月11日 川崎 サラ3歳 別定 南関東SIII 1600m重)
◎(1)キタサンツバサ 1分41秒7
△(2)ビッグライト 頭
(3)キョウエイロブスト 首
(4)ハテンコウ 11/2
△(5)コスモランチャー 5
……………
(6)テンピークス
▲(7)コンテパルティロ
△(9)シラヤマヒメ
○(14)ベルモントシェリー
単250円 馬複1790円 馬単2390円 3連複2900円 3連単12580円
キタサンツバサが激戦を競り勝った。最内枠からキョウエイロブストの逃げ。35.6-48.9-60.9秒は数字上少し速いが、追い込みにくい馬場、天候(雨・強風)を思うとひとまず正解。そしてこのケースは、おおむね2~3番手を追走した馬(ベルモントシェリー、コンテパルティロ)が苦しくなる。キタサンツバサは道中スムーズな4番手、キョウエイロブストが後続を振り切った3~4コーナーから勝負に出た。
直線正味1ハロン、かなり長い叩き合い。馬場と展開を味方にした逃げ馬が容易にバテず、それでも最後は力でねじ伏せる勝利となった。「まだフワフワしながら走っている。ゴールぎわ外から来られて(ビッグライトと頭差)ひやっとした。でもそのぶん上積みはありますね」(繁田騎手)。浦和?1ジョキーに昇り詰めてもう久しい同騎手だが、ここまでクラシックは縁がない。ようやく脈ありの馬に巡り会った。
キタサンツバサは、アジュディケーティング×ジェイドロバリー。南関東最上の血統背景を持ち、スピード、パワー、勝負強さ、すべてバランスよく備えている。「道中砂をかぶって心配だったが心身とも成長している。並んでからしぶとい。距離も長いほうがいいと思う」(佐藤賢二調教師)。次走は優先出走権を得た羽田盃(5月9日・大井二千)と明言された。千六=1分41秒7の時計も、同日古馬中堅級(ビッグショット)が43秒0だからひとまず合格点といえるだろう。前走つくし特別(大井)快勝で右回りも克服済み。あとは京浜盃圧勝パンタレイ、ハイレベル牝馬エミーズパラダイス、ゴールドキャヴィア級との力関係。正直今日の場合は相手に恵まれ、鞍上・好騎乗も味方した。
2着ビッグライト。道中後方3~4頭目でじっくり待機、直線外から末脚を爆発させた。結果佐藤賢二厩舎ワンツーだが、勝ち馬とは個性が大きく違う気もする。父シベリアンホーク。切れ味身上のマイラーとして期待したい。3着キョウエイロブストは完全燃焼。サウスヴィグラス×タイキシャトルの血統からはもう一段力(粘り)を増すか。4着ハテンコウ、5着コスモランチャーは前崩れにも恵まれ、次走に評価を預ける形か。コンテパルティロ、ベルモントシェリーは、前述通り展開が大きな逆風。それでも後者シェリーは京浜盃に続く大差負け。戦歴、血統を含め、どうにも納得しかねる結果だった。おそらく精神面のスランプ。今後突破口をどう開くか。