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皐月賞パドック回顧、ステイゴールドの血の力

  • 2012年04月17日(火) 18時00分
 先週の皐月賞はゴールドシップが優勝。鞍上のコース取りの巧さも光りましたが、やはりステイゴールドの血の力を再認識しました。馬体はこれを叩いてまだ上積みがあるくらいでしたが、それでもあの勝ちっぷり。馬場状態が味方したところもありますが、春の二冠を意識させられる内容でした。

 この馬のいいところはフットワークの安定性でしょう。非常にむだのない、洗練されたフットワークで走ります。ロスが少ないので、距離延長も問題ないでしょう。ただ、パンパン馬場で上がり勝負となるとワールドエースなどのディープインパクト産駒にやられてしまう可能性はあります。そのあたりは当日の馬場状態との相談になると思います。

 2着のワールドエースは、パドックで見て馬場が合わないと判断し、実際合っていなかったと思いますが、それでもあれだけの脚を使ったようにやはり強いですね。府中に舞台が替わるのはプラス材料ですし、ダービーでは逆転も十分にあります。

 3着のディープブリランテは前走時よりも良くなっていましたが、やはり折り合い面でロスがある分、最後は差されてしまいました。馬場状態も合っていなかった感じです。ダービーまでに折り合い面の課題を克服できれば、体型的には距離もこなせますし、再度好勝負できていいと思います。

 4着のコスモオオゾラは抜群に条件が向きましたし、現状の力は出し切れたと思います。府中替わりは特にプラスはないので、得意条件で買いたいところです。

 5着のグランデッツァはドッシリとした好馬体でしたが、返し馬でやや折り合いを欠いて不安定なところを見せていました。距離は延びてもいいタイプなので、ダービーでの巻き返しを期待したいところです。

 6着のサトノギャラントは良化ぶりが目立ちました。現状はこのあたりまででしたが、秋にはもっと良くなってくると思います。

 12着に敗れたトリップは思ったほど張りが良くなってこなかったです。もっとボリューム感が出れば良くなるのですが、現状では駄目なようです。もっとやれるポテンシャルはあるので、これも秋に期待という感じでしょうか。まあ、こんな馬ではないはずなので、長い目で狙い時を見極めたいと思います。

 18着に敗れたアダムスピークももっとやれるポテンシャルはあります。馬体に悪いところは特にないので、巻き返しを警戒したいと思います。

【次走の注目馬】
ワールドエース
合わない馬場・コースでこのパフォーマンス。次走は逆転まで。

グランデッツァ
大味な馬体で、あまり器用さはないので府中替わりは良いかも。パワータイプなので、多少力の要る馬場になれば。

マイネルロブスト
良馬場ならもっとやれる馬。メンバーが落ちて良馬場なら。

ゼンノベラーノ
パワーがあるので良馬場の方が良さそう。力はあるので、良馬場なら巻き返す。
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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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