しらさぎ賞(4月25日 浦和 サラ4歳以上牝馬 別定 南関東SIII 1400m)
「しらさぎ賞」は平成19年、“3歳・1600m”から“4歳上牝馬・1400m”に姿を変えたリニューアル重賞。今年が実質第6回目になる。「マリーンC」→「スパーキングレディーC」、交流Gの谷間にあり、1〜4回まで何とも軽いメンバーだったが、しかし昨年はマリーンC震災中止を受け、一線級ザッハーマインが出走した(結果・2.1/2差圧勝)。もっとも、斤量(A級54kg・交流勝ち馬2kg増)は実力馬にきわめて有利で、今後レース自体の性格、歴史が大きく動いていく可能性もある。今年はクラーベセクレタ参戦。昨年以上に主役確定というムードになった。相手探し。言わずもがな馬券上の妙味は“3連単”に絞られる。
(1)…波乱含み。1番人気=2、1、6、8、1着、2番人気=3、2、2、1、9着、3番人気=1、7、9、3、6着。総じて人気通りには収まらず、頭(ザッハーマイン)が堅かった昨年も、2〜5番人気まですべて崩れた。
(2)…船橋断然。船橋=4勝、2着4、3着3。絶対に近い数字といえる。昨年は1〜3着独占だった。他は地元浦和=1勝、2着1。大井、川崎は計17頭出走して、いまだ馬券の対象になっていない。
(3)…6歳馬。6歳=3勝、2着1、5歳=2勝、2着3。4歳馬は案外不振で、2着が1度あっただけ。重賞ウィナーより上昇馬が強く、優勝5頭中4頭が、ここで初タイトルを獲得している。
(4)…差し有利。逃げ=1、先行=2、差し=6、追込み=1。3〜4コーナー、まくりのきくタイプがやはり強い。戸崎騎手=4、1、1、1、6着。他では的場文騎手、石崎駿騎手がそれぞれ1勝。
※データ推奨馬
▲トップレイスター…船橋所属6歳馬。過去ロジータ記念、戸塚記念にも出走し、昨夏浦和準重賞「プラチナC」3着だから、特に格下感はない。距離千四、3戦2勝と条件ベスト。追って達者な坂井英騎手と、初コンビにも興味がわく。
☆ ☆
◎クラーベセクレタ 57戸崎
○リアンローズ 55的場文
▲ギオンゴールド 55和田
△ツキノテンシ 53石崎駿
△トップレイスター 53坂井
△サクラサクラサクラ 53森
△テイエムヨカドー 56山田信
リアライズノユメ 57左海
スズリスペクト 53今野
前述通り、クラーベセクレタがどう勝つかというレースになった。牡馬相手のクラシック2冠、JDダービー小差3着。確かにその時点のレベルは微妙だが、昨暮れクイーン賞で交流制覇、続く前走マリーンカップも2着確保。例えば対ミラクルレジェンド、「Lプレリュード」でつけられた0.7秒差を一挙に0.2秒差まで詰めたのだから、当時とは戦力、完成度が大きく違う。今回見渡して、実質オープン馬ただ1頭という組み合わせ。クラーベ自身は、夏場の牝馬重賞(スパーキングLCなど)へ向け、足固め、ワンステップの意味合いになるだろう。何とも軽い別定57kg。浦和千四は昨春「ユングフラウ賞」を圧勝している。
2着候補。リアンローズを筆頭にとった。昨春「京浜盃」3着(クラーベに31/2馬身差)。以後思わぬスランプも経験したが、能力はマニエリスム、ナターレ(今回不在)級と遜色ない。父スターリングローズ、再び調子を上げてきたレース巧者。同条件左回り千四を、昨秋川崎で快勝している。次いでギオンゴールド。前走大井大敗後だが、佐賀、荒尾16勝、南関東転入後もA級2勝の星がある。ポンと出て行き切ってしまえば二の脚を使う先行馬。ここは盲点になりそうだ。ツキノテンシ、サクラサクラサクラはB級からの挑戦で、そのぶん恵量53kg。好調さと器用さで粘り込みを図りたい。データ推奨トップレイスターは切れ味身上の大駆けタイプ。理想のハイペース、差し較べになるかどうかだ。
3連単。記者は、クラーベセクレタ→リアンローズを1・2着固定、3着を前述4頭に流して観戦する。現時点でオッズは正直読みにくい。4→2→12、4→2→1あたりが上位人気で、12〜15倍程度が妥当なところか。予測以上に馬場が悪いと、ギオンゴールドにプラスアルファ。