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しらさぎ賞

  • 2012年04月24日(火) 18時00分
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 牝馬の熱き戦いしらさぎ賞(浦和1400m)には戸崎圭太騎手の手綱で南関東の女王クラーベセクレタ(船橋・川島正厩舎)が出走してきます!!!

クラーベセクレタ

女王クラーベセクレタが出陣

 他陣営からは「クラーベがいなかったらなぁ……」という声が多数聞かれます。たしかに、クラーベセクレタ以外は斤量差などもあるのでかなり混戦モードだと思われますからねぇ。ある意味、2着、3着争いがひじょうに興味深いレースだと思います。

 クラーベセクレタの前走はマリーンカップ(2着)で、砂の新女王ミラクルレジェンドに同斤(56キロ)で0.2秒差までつめました。

「久しぶりのマイル戦でしたがレースセンスの高い馬なので上手に走っていたし、クラシックの頃は砂をかぶると嫌がる所もありましたが、今日は我慢をしていて成長していますね。力のある馬だし、いずれ負かすチャンスはあります!」とレース後に戸崎騎手も手応えをつかんだ様子でした。

「地元戦で輸送もない分、レース後は楽だったね。カイバ食いも落ちてないよ」(野田厩務員)とのことで、レース後は通常通りに3日休んで4日目から調教を開始。

クラーベセクレタ

川島師「今回は動きも時計も十分」

 4月21日の本追い切り(実質1本)では江川騎手が騎乗して単走ながらも鋭い走りを見せました。「最後までステッキは抜いていませんが、ゴール前で気合いをつけた程度で反応も良好でした。変わらずにきていますね」と好感触。

「やりすぎは良くないからな。前回はやりすぎて疲れもあったと思うから、今回は動きも時計も十分だしちょうどいいと思う。相手関係からも負けられないだろう……」(川島調教師)。

 クラーベセクレタがいくら57キロを背負っても、ここまでの実績を考えれば普通に走れればぶっち切ることが想像できるでしょう。『競馬に絶対はあるのか……競馬に絶対はないのか……』

 今年の最大目標はJBCレディスクラシック。そこに向けても、南関東の牝馬同士では負けられないというプライドを持って登場してきます。

 ここにきて安定度が増しているリアンローズ(大井・上杉厩舎)。「トモの蹴っぱりもいいし、筋肉のハリも普通の馬とは違うよ。重賞級の力はあると思ってやってきているけど、今回は1頭強いのがいるからなぁ」と大ベテランの榊原厩務員。

 浦和コースは初めてですが、輸送はおとなしい馬なのでそういう面はあまり気にならないそうです。

「状態もいいし、どんな競馬でもできるのが強み。あとは1頭強い馬とどれだけやれるかだね」(上杉調教師)

テイエムヨカドー

テイエムヨカドー乗り込み豊富

ギオンゴールド

ギオンゴールド、先行できれば

 8歳馬テイエムヨカドー(船橋・渋谷博厩舎)はリフレッシュ放牧明けの一戦です。軽いササ針をして2週間ほどのんびりし、その後に乗り込み始めて3月上旬に帰厩。そもそも始動はマリーンカップも視野に入れていた時期もあったので、乗り込み量は豊富です(5本ほどの追い切りを消化)。

 トモの感じもしっかりしていてコンディションはとても良いそうですよ。「クラーベセクレタを見ながら進めていく感じかな。無理をしないで好位につけたかったから、本当は真ん中より内目の枠が良かったけどねぇ。力を出し切れればそんなにヒケは取らないと思うんだけど」(渋谷調教師)

 実績的には上位のリアライズノユメ(船橋・岡林厩舎)。放牧休養明けを一度使って上積みも期待できますねぇ。

「追い切りではもうちょっと弾けて欲しかったけど時計も出ているし上積みはあると思うよ。浦和1400mも合いそうだしある程度前では競馬をさせたいね。前回は牡馬を相手でも前に行けたし牝馬同士ならまた違うと思う」(岡林調教師)

 09九州ダービー栄城賞&荒尾ダービーの勝ち馬ギオンゴールド(大井・村上厩舎)。南関東に転厩後は短距離馬として大活躍しています。

 前走は久しぶりのマイル戦で馬自体が戸惑ってやめてしまったので力は出し切っていません。「うまくスムーズに先行できれば粘りがある」と村上調教師。

フリオーソ

かしわ記念へフリオーソ

 ツキノテンシ(浦和・山越厩舎)は重賞初挑戦だった前走のマリーンカップを6着に入り、決して悲観する内容ではありませんでした。中央馬の入った流れを経験してきっとここに生かしてくれるでしょう。

「今回の追い切りはいちばんいい動きに感じだね。相性のいい条件だし、今回は好位から走らせたい。スピードのある馬だよ」(山越調教師)

 昨年のしらさぎ賞3着だったスズリスペクト(船橋・渋谷隆厩舎)。渋谷調教師と渡部厩務員に聞いても、具合いはグンと上昇中でいい頃のデキに戻っているそうですよ!人気薄ですが一発を秘めています。

 さぁ、来週のかしわ記念(船橋・1600m)に向けて地方競馬の総大将フリオーソ(船橋・川島正厩舎)が一週前追い切りを無事に終えたばかり。あとは本追い切りを残すのみです。

 またリポートはお届けします!

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南関東競馬を拠点に活動中。仙台生まれの山形育ち。NHK山形放送局キャスター後、競走馬のことを伝える仕事に就きたく上京。東京シティ競馬中継(MXTV)を経て、南関魂、TCKホームページ、競馬総合チャンネル地方競馬コース、楽天競馬、ウェブハロンなどで活動中。今の一番の喜びは、拠点にしている南関東所属馬が大舞台で頂点に立ったとき。

※当コラムは南関東重賞の前日更新となります。

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