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かしわ記念

  • 2012年05月01日(火) 18時00分
 例年にも増してハイレベルなメンバーが集まった、今年のかしわ記念。本命は地元船橋のフリオーソです!

 ロマン派的な要素が多分に入っているのも事実ですが、この馬の走りはこんなもんじゃないと信じています。長期休養明けを2度使いましたが、どちらもまだ万全という感じではありませんでした。その中で、よく踏ん張ってレースしていると思います。

 特に前走のダイオライト記念では、逃げて軽く交わされてしまったように見えたけど、それでもバタバタにならず渋太く走るのはこの馬の底力ですね。もともと休み明けからきっちりと走ってくるタイプでしたが、今回の長期休養の理由が脚元。ビシビシ調教して仕上げるというよりも、レースを使いながらさらに良くなってくる、というスタンスに移行したと思います。今回は休み明け3戦目。距離的にも文句なし。強いフリオーソ復活を期待します。
 
 対抗はエスポワールシチー。絶好調の頃に比べるとどうしても見劣りしますが、それでもここ2戦の内容はすごくいいと思います。逃げにこだわらなくなったし、道中我慢が利くようになってレースの幅が広がりました。ただ、この馬は体調はもちろんですが、気持ちが充実していてこそ、という印象があるので後はそこだけですね。
 
 ランフォルセは前走ダイオライト記念を快勝。本当に強い内容でしたが、横山典弘騎手のさすがの手綱さばきも大きかったように思います。前は競馬場でかなり入れ込む姿を見せていましたが、パドックでも返し馬でも落ち着いていたし、そのせいか課題のゲートも上手にこなしていますね。もともと素質を高く評価されていた馬で、ここに来て精神的にも肉体的にも大人になった印象。GIでも引けを取らない存在です。
 
 フェブラリーステークスを快勝したテスタマッタ。強いのは承知の上で4番手評価にしました。この馬は器用な小脚を使うというより、馬の後ろでタメて豪快に伸びてくるタイプ。展開が向く向かないが大きく左右してくるし、小回りの船橋コースはどうしても割り引いて考えてしまいます。鞍上岩田騎手ですから、早め早めに仕掛けてくると思いますが、あのコーナーで後ろから追い上げるのはかなりの労力。
 
 今回は自分でレースを作れる、前に行く脚のある馬たちを中心に考えています。
 
◎06.フリオーソ
〇07.エスポワールシチ−
▲11.ランフォルセ
△04.テスタマッタ

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高崎競馬最後の勝利ジョッキー。平成10年10月高崎競馬にて騎手デビュー。以来、平成17年1月までの6年間の現役生活で通算2033戦91勝(日本の歴代女性騎手58人中、勝利数12位)。現在は競馬ジャーナリストとして活躍中。

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