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かしわ記念

  • 2012年05月08日(火) 18時00分
  • 4
かしわ記念(5月2日 船橋 サラ4歳以上 定量 jpnI 1600m重)

△(1)エスポワールシチー 1分36秒5
▲(2)フリオーソ 2.1/2
○(3)テスタマッタ 2
◎(4)ランフォルセ 6
△(5)ピイラニハイウェイ 1
 …………………
△(6)シルクフォーチュン
△(7)クリーン

単360円  馬複600円  馬単1220円  3連複710円  3連単3300円

 エスポワールシチーが圧巻の強さをみせた。快調に逃げたフリオーソの2番手から完璧な横綱相撲。最後2.1/2馬身差はもちろん、時計を聞いてもう一度驚いた。千六1分36秒5(昨年フリオーソ=38秒2)。昨今極端に時計がかかる(降雨があっても軽くならない)船橋コースでは、レコードと同レベルの価値がある。

 エスポワールシチーはこのレース3勝、GI通算6勝目。見事な復権を果たしたダート王に、脱帽としか言葉がない。「相手(フリオーソ)のダッシュがよかったから、マークして差す作戦に切り替えた。終始リラックスして手応えも十分。かしわ記念3勝目? それはもちろん嬉しいです」。佐藤哲Jの表情、コメントは、拍子抜けするほど飄々淡々としていたが、逆にいえば今日の勝利、彼の中では当然だったということだろう。GI6勝、すべてコンビを組み、能力も個性も熟知している。

 記者予想とすると、同馬を“緩やかな下降線”と考えたことが失敗だった。ダート強者、その逞しさ、息の長さを改めて痛感する。次走はおそらく帝王賞(6月27日大井)。いい意味で枯れてきた近況からは、二千もむしろベターだろう。

 フリオーソは立派な2着。千通過59秒5、8歳にしてまだそれだけのスピードと闘志を維持している。昨年ブランクが“屈腱炎”だけに危ぶまれたが、この内容なら、条件と展開しだいでもうひと花があるだろう。

 テスタマッタは1~2コーナー、シルクフォーチュンに前をさえぎられる大きな不利。立て直して3着だから、精神面など飛躍的に充実している。4着ランフォルセの敗因は2つ浮かぶ。当日14キロ増が誤算だったこと、長距離を続けて使い、ハイペース千六に戸惑ったこと。それでも終いしぶとく伸びて上がり37秒9だから、内容自体は悪くなかった。次走帝王賞参戦なら改めて注目したい。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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