スマートフォン版へ

東京プリンセス賞

  • 2012年05月09日(水) 17時00分
  • 2
 羽田盃と東京プリンセス賞が行われる豪華なこの開催。羽田盃もそうでしたが、東京プリンセス賞も展開次第でどんな結果にもなりそうで、軸馬を決めるのが難しそうですね。

桜花賞馬コテキタイ

桜花賞馬コテキタイ

 実は、桜花賞馬コテキタイも昨年の2歳チャンピオン・エンジェルツイートも『逃げ宣言』を出しているんですよ。これまでのスピードではエンジェルツイートが上回ると思うんですが、コテキタイは前走よりも上積み十分。両馬ともハイペースで共倒れというのは避けたいところでしょうし、あとはゲートが開いてからの騎手たちの判断次第でしょう。展開も大きな見どころです。

 先ほども書いたように、桜花賞馬コテキタイ(川崎・内田厩舎)は上積み十分!!!前走後から毛づややハリ、追い切りの動きなども良化しているそうですよ。

 今回は初めて大井競馬場で走るので、馬場見せを行ったそうです。張田京騎手が船橋から駆けつけて跨ったそうで、「道営にいただけあって右回りのほうが走りやすそうだし、男馬よりも度胸が据わっている感じでドシッとしていたよ。前回と比べても馬がガラッと変わった」と、いつも控え目なコメントをする張田騎手からお褒めの言葉も飛び出しました。

 8枠15番の大外枠に入ってしまったのは気になるところですが、とにかく自分の形に持ち込むのみ!「2冠を目指したい」と内田調教師も力が入ります。

エンジェルツイート

エンジェルツイート

 一方で、エンジェルツイート(大井・森下厩舎)は桜花賞でまさかの出遅れ(3着)。森泰斗騎手のお話しでは、跨った瞬間からかなり気持ちを高めていたそうです。自分の競馬はまったくできませんでしたが、それでも最後はバタバタにならずに走り切ったのはサスガ。

 とにかく今回は自分の競馬ができるかどうかにかかっています。この馬のスピード能力にはかかわる人たちも自信を持っていますよ!「普通にゲートさえ切れればスピードはめちゃめちゃ速いです」(森騎手)「1800mでも1600mのペースで行けると思います」(森下調教師)

 さて、まだ負けなしの楽しみな牝馬が2頭登場してきます。グレコもコウヨウタレイアもここまでの競馬っぷりは抜けているので、あとは初めての重賞のペースに対応できるかどうかが鍵を握るでしょう。

グレコ

グレコ

 4戦4勝のグレコ(川崎・加藤厩舎)。中間追い切りは初コースの大井競馬場に輸送をし、レースでテン乗りの坂井英光騎手が騎乗したそうです。印象を聞いてみると、「素直で乗りやすくてどこでも力を出せる感じの馬だね。器用だから右回りも問題はなさそう。まだもまれたことはないからその辺りはセンスを生かしたい」(坂井騎手)とのこと。

コウヨウタレイア

コウヨウタレイア

 3戦3勝のコウヨウタレイア(大井・嶋田厩舎)は前走後からここまでは初めて追い切りをしっかりかけられるようになって、いちばん乗り込めたというのは強調材料です。

 手綱を取る戸崎圭太騎手も「前走は乗れなかったんですが、圧倒的な強さだな、すごいパフォーマンスを見せてくれたなって感じでした。レースに行ってからの我が強くて根性がものすごいんですが、だからと言って折り合いは問題ありません。楽しみな馬ですよ」と、この馬の素質には惚れ込んでいる様子です。

 嶋田調教師も、「盛り上げるためにも大井生え抜きの馬で頑張りたい」と言っていて、その心意気は南関東ファンにとってもひじょうにうれしいです!

アスカリーブル

アスカリーブル

 園田でチャンピオンホースとなり、南関東でもユングフラウ賞を優勝したアスカリーブル(船橋・川島正厩舎)。前走の京浜盃は牡馬を相手に4着に健闘し、改めて力のあるパフォーマンスを見せました。

「渋い馬の印象で、距離は延びていい感じ。力ではヒケを取らないし、チャンスはあると思う。もまれない競馬をさせたいね」と前走からコンビを組んでいる今野忠成騎手。

この中間からアジュディミツオーやネフェルメモリーでもお馴染みの藤川厩務員が担当していて状態は上向いているそうですよぉ。

 ここ3走とも重賞に挑戦し、優勝までもう少しのところまできているリカチャンス(船橋・矢野厩舎)。厩舎サイドも重賞級の力を感じている素質馬だけに、あともう一歩……。精神的には落ち着きが出てきてとてもいい雰囲気だそう。砂をかぶるのは得意ではないので、スムーズな競馬でどれだけ走れるか。スタートがとても速くて先行力のある馬です。

レイモニ(川崎・池田厩舎)も強い相手と戦い続けてきました。大井適性面を考慮して、前回は桜花賞ではなく京浜盃に挑戦(5着)しました。かなりテンションが上がっていたようなので、今回もその辺りは鍵を握るでしょう。牝馬同士のここは巻き返し必至。

気分屋なので真面目にさえ走れれば一発があってもおかしくないグラッツェーラ(小林・荒山厩舎)。闘志に火がつけば、前回のような爆発力のある脚を見せてくれるでしょう。

ネコチンチラ

ネコチンチラ

 そして、全国の『ネコ』ファンの皆さんお待たせしました。南関東の『ネコ』が南関東クラシック初登場です!その名はネコチンチラ(大井・寺田厩舎)。相手はかなり強くなりますが、調子自体はとても良いそうなので頑張って欲しいと思います。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

南関東競馬を拠点に活動中。仙台生まれの山形育ち。NHK山形放送局キャスター後、競走馬のことを伝える仕事に就きたく上京。東京シティ競馬中継(MXTV)を経て、南関魂、TCKホームページ、競馬総合チャンネル地方競馬コース、楽天競馬、ウェブハロンなどで活動中。今の一番の喜びは、拠点にしている南関東所属馬が大舞台で頂点に立ったとき。

※当コラムは南関東重賞の前日更新となります。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング