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羽田盃

  • 2012年05月15日(火) 18時00分
  • 3
羽田盃(5月9日 大井 サラ3歳 定量 南関東SI 2000m良)

△(1)アートサハラ     1分52秒9
△(2)エミーズパラダイス  1.3/4
 (3)ジャルディーノ    頭
 (同)プレティオラス   同
 (5)ダイヤモンドダンス  1/2
 ………………
△(6)ゴールドメダル
 (7)キタサンツバサ
◎(8)ロンドンアイ
○(9)パンタレイ
▲(11)ゴールドキャヴィア
△(12)ベルモントレーサー

単2610円  馬複7190円  馬単19520円  3連複48730円  46340円  3連単307890円 321880円

 伏兵アートサハラが豪快に突き抜けた。千通過59秒3、先行争いが激化したこと。3~4コーナー、捲って出たタイミングが絶妙だったこと。それでも単にハマったという結果ではけっしてない。道中終始外々を回り追走自体はかなり厳しく、それでいて直線競り合いで二の脚、三の脚を使ってみせた。

「流れが速いなあと思って乗っていた。すぐ前の戸崎くんの馬(エミーズパラダイス)を目標にしたのが正解。それにしても最後はびっくりするほど伸びてくれた」(今野J)

 千八=1分52秒9は過去10年中第4位。同日古馬B3=53秒7の比較から、悪くないレベルといえるだろう。「1頭になるとまだふらふらして遊び遊び。まだまだ成長があると思う」。鞍上はそう付け加え会心の笑みをもらした。

 アートサハラは、ここまで7戦3勝、今回重賞初挑戦。しかし昨秋あえて千八を選んだ新馬勝ちなど、一貫中~長距離(クラシック)を意識したステップを踏み、現実に前走千八・チューリップ賞を快勝していた。

「能力は感じていたが、今日はさすがに半信半疑。強いレースをしてくれました。もともと距離は長い方がいいと思うし、東京ダービー(二千)までにもっと力をつけてくれれば…」(荒山勝徳調教師)。

 同馬は父マンハッタンカフェ、しかも母系のよさが際立っており、姉アートブライアン(03年トゥィンクルレディー賞)、兄アートルマン(07年東京ダービー4着)、セントマーチ(11年優駿スプリント2着)など活躍馬がズラリと並ぶ。530キロ超、凄みのある馬体と走法。東京ダービーはもちろん、その先「JDD」ダービーへも十分な夢が浮かぶ。

 人気馬総崩れの中、エミーズパラダイスが地力をみせた。最後は牡馬=牝馬、パワーの差だが、相手より一歩早めに動いて2着なら、距離克服も含め収穫がきわめて大きい。パンタレイ、ロンドンアイは、スタートから1コーナー競り合うような形になり、そこにゴールドキャヴィアも加わっていかにも厳しい展開を強いられた。

 3頭とも気性面で若いということ。すでに京浜盃を勝っているパンタレイはともかく、ロンドンアイはダービー出走自体に黄信号が灯ってしまった。ゴールドメダルは道中位置取りなど悪くなく(6~7番手)、馬自身の成長力に不満がある。後方から直線一気のジャルディーノ、プレティオラス。とりわけ上がり37秒5、ズバ抜けた爆発力をみせたプレティオラス(パンタレイと同じ父フィガロ)はダービーに脈が出た。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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