川崎マイラーズ(5月16日　川崎　サラ3歳以上　別定　南関東SIII　1600m梢重)

▲(1)カキツバタロイヤル　　1分40秒3
　(2)ファイナルスコアー 　　　1.1/2
　(3)ドリームライナー 　　　　　1/2
○(4)ディアーウィッシュ　　　　　首
△(5)シーズザゴールド　　　　 1.1/2
　……………………
△(8)ルクレルク
◎(9)イーグルショウ
△(11)マグニフィカ

単390円 馬複12550円 馬単20250円 3連複72180円 3連単423880円

　カキツバタロイヤルが快勝した。外枠(14頭・13番枠)ながら道中ソツなく好位をキープ。直線中ほど、GOサインと同時に馬群を割って突き抜けた。終わってみれば順当勝ち、貫禄勝ちという言葉が当たるか。

「久々(3か月ぶり)を感じさせない手応え。流れに乗った時点でいけると思った。厳しい交流でもソコソコ走ってきた馬だし、今日はその経験が生きました」(石崎駿J)

千六＝1分40秒3は馬場を考えると速くもないが(昨年ザッハーマイン＝40秒0)、最後余裕残しの11/2馬身差。南関東SIII級では、結果役者が一枚違った。

　カキツバタロイヤルは、ロイヤルタッチ×アンバーシャダイの6歳牡馬。東海デビュー、新緑賞、駿蹄賞を制し南関東移籍。以後、サンタアニタT2連覇、そして何より昨春GIIダイオライト記念、スマートファルコンの2着が光っている。見た目華奢な馬体(420キロ台)ながら、競馬センスと勝負根性が印象的。いかにも芯が強いというレースを毎回みせる。

「金盃(大井・2月15日8着)のあと、休ませたことが結果よかった。馬に元気が戻っていたし、鞍上も上手に乗ってくれました」(函館一昭調教師)

　次走は帝王賞、京成盃GMの両にらみ。仮に強敵相手の前者選択でも、ホームの利と好調さで善戦は期待できる。

　ただし、馬単202倍、3連単4238倍、2～3着が大きく狂った。2着ファイナルスコアー、3着ドリームライナー、いずれもJRA移籍組。正直記者の場合、現時点で“未消化”の結果だが、2頭ともJRA5勝の準オープン馬で、能力自体は通用して不思議ない。ファイナル＝吉田稔、ドリーム＝本橋、うまく個性を引き出したということか。今後上積みをイメージすれば、JRA時中～長距離を得意としたドリームの方を推しておきたい。同馬は転入前「アルデバランS＝京都千九」でピイラニハイウェイの小差3着がある。

　先行争いをさばいたディアーウィッシュ4着。千通過60.8秒は確かに速いが、ひとまず完全燃焼の展開だけに失速は物足りない。むしろ展望が開けたという意味ではシーズザゴールド。ズブいイメージとは裏腹に4コーナー2番手まで追い上げ、一瞬あわやのシーンがあった。かつてマカニビスティーを差し返した羽田盃馬。本来交流Gで勝負になる底力を持っている。

　1番人気ルクレルクは、道中いいタイミングで捲りあげたものの結果8着。勝負どころでのパワー、我慢強さが依然足りない。◎に推したイーグルビスティーは中団のまま伸び悩んだ。10キロ減。結果的に体調が本物ではなかったか。3番手からジリ貧マグニフィカはもう見切るべき時期かもしれない。