今週はダービーウィーク。何年経っても、この週だけはいつもとは違う独特の雰囲気になりますね。
まず、いつもより人口密度が高い。かつての競馬ブーム時代に比べたらかなり取材陣は減りましたが、それでもやっぱりこの週だけはいつもに比べて人が多いですね。取材を受ける側は当然、決まった人に集中します。福永騎手や須貝師などは対応に追われて忙しそうにしていましたよ。
取材で大忙し、福永騎手
そして当然、ダービー出走組の心の中はダービーでいっぱい。一方、ダービーなどクラシックで思うような成績を残せなかった陣営は、しみじみとこれまでの過程を振り返ります。
トライアルで惜敗してしまいクラシックの出走権利に手が届かなかったことや、期待馬の潜在能力には今もなお期待を抱きながらも、ちょっとしたトラブルや運のなさで未勝利を勝ちあがれなかったこと、など。いろんな気持ちを整理する特別な週だと感じます。
さて、わたしの心は一足早く来週の安田記念を占っています。いちばん気になるのはショウナンマイティ。昨年暮れの鳴尾記念と今春の大阪城Sではいずれも脚を余しての2着。ふたたびかつての相棒・浜中騎手に乗り替わった大阪杯でやっと勝ちきってくれました。上がり34秒3の差し脚、素晴らしかったですね。あの末脚は、直線の長い東京コースでさらに光ること間違いなし。安田記念→宝塚記念のローテなら、当然安田記念で狙いたい!
ところが…。
補欠1番、ショウナンマイティ
「補欠の1番なんよ」と梅田智調教師。
1週前登録の時点で、賞金順でいえば18番目です。しかし、賞金順では19番目のレーティング日本馬1位のペルーサが優先して出走できるので、自動的にショウナンマイティの順位は繰り下がり19番目に…。誰か1頭やめない限り、安田記念の出走は叶いません。
「1頭やめるといっても、安田記念の第1回登録料は60000円。アクシデントがない限り、どの陣営も60000円を捨てたくはないと思う」(梅田智師)というわけで、マイティが出走できる可能性はかなり厳しいのが現状。あとは運を天に任せるしかないのです。
なお、安田記念に出走できなかった場合は鳴尾記念を狙うとのこと。状態はとにかく絶好調で「今朝(24日)、ウッドチップコースで追い切ったけど、全体が81秒、上がりが11秒3のタイムだった。ポリトラック並みのスピードだよね。本当に具合がいい」(梅田智師)そうです。
せめて安田記念の出走が叶わないならば、鳴尾記念で賞金を積み、得意の末脚を秋の天皇賞で披露して欲しいものです。
マルセリーナ、レース後も状態良好
マルセリーナも引き続き調子がいいです。阪神牝馬Sですでに絶好調でしたが、その後も引き続き調子が落ちることなくいい状態をキープしています。
前走のヴィクトリアマイルでは直線で行き場をなくしましたが、松田博師はそれよりも「向こう正面で頭を上げていた」ことを気にしていました。その後は「栗東に戻ってからも、馬が若いので疲れた様子がないのがいい」(松田博師)とのこと。今度はスムーズな競馬で力を出し切ってほしいですね。