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netkeiba

帝王賞

  • 2012年06月26日(火) 18時00分
 今年の帝王賞は、スマートファルコン、フリオーソの2大スターホースがいないので淋しいな…と思っていたのですが、蓋を開けてみればかなり豪華なメンバーが揃って楽しみな一戦です。

 その中でまず注目しているのが、前走かしわ記念で復活を果たしたエスポワールシチー。フリオーソの2番手につけると、終始手ごたえ良く持ったままで並びかける勢い。3、4コーナー中間で佐藤哲三騎手がゴーサインを出すと、素直に応えてペースアップ。全く危なげない走りで久々の快勝でした。馬場の助けもあったとは思いますが、全盛期の競馬のように力強かったです。

 アメリカ遠征後から、なかなか本来の状態に戻れずにいましたが、前走の勝利は大きな自信になったはず。昨年の帝王賞ではスマートファルコンに大きく後れを取りましたが、今年は自身でレースを引っ張って、強いエスポくんを見せて欲しいです。
 
 対抗はテスタマッタ。前走かしわ記念は重馬場の小回りで、追い込み馬にとってはかなり辛い展開でした。道中は追走にいっぱいで、タメる余裕はなかったように見えましたが、それでも伸びているのはさすが。フェブラリーステークスを制して、パワーアップした印象です。今回の舞台は大井。JDDを勝っているし、今回は行った行ったの展開にはならないと見ています。上手く脚をタメられれば、この馬の末脚が爆発しそう。
 
 気になるのがオオエライジン。かなり早い段階からこのレースを目指して調教を積んで来ました。佐賀遠征では体が減ってしまいましたが、前走ではしっかりと戻って強い内容で勝利。直前の追い切りではキムタケ騎手にムチで叩かれて相当怒っていたようですが、レース後もキムタケ騎手をものすごい目で睨んでいたのが印象的。闘争心が強く、さらに我が強い、とても個性的な馬。前走の調教とレースでしっかりと追われたことで、気を抜いて遊ぶ面も解消されたということです。このメンバーに入ってどこまで戦えるか、すごく楽しみですね!
 
◎13.エスポワールシチー
〇08.テスタマッタ
▲01.オオエライジン
△02.ランフォルセ
☆07.ゴルトブリッツ

【掲載終了のお知らせ】
赤見千尋氏の「元女性騎手の視点!」は、今回の更新を持って掲載終了とさせていただきます。長い間ご愛読ありがとうございました。

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高崎競馬最後の勝利ジョッキー。平成10年10月高崎競馬にて騎手デビュー。以来、平成17年1月までの6年間の現役生活で通算2033戦91勝(日本の歴代女性騎手58人中、勝利数12位)。現在は競馬ジャーナリストとして活躍中。

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