●スズカグランデ(牡 栗東・橋田満 父キングカメハメハ、母スズカグレイス)
期待度：★★★★☆
母は中央1勝馬。その全兄は京成杯(G?)勝ちのあるスズカドリームで、近親にはサイレンススズカ(宝塚記念など)、ラスカルスズカ(天皇賞・春2着)兄弟がいる名門出身。全兄スズカキングダムは中央1勝(現役)。「キングカメハメハ×SS」の黄金配合から生まれた本馬。しかし、母母父がNijinskyのズブさが出たB級種牡馬であるダンスオブライフな分爆発力には乏しく、芝ダ兼用のマイル〜中距離が向くタイプに出るのではないかと思う。中堅級として期待。

●ツィンクルソード(牡 栗東・松永昌博 父デュランダル、母ツィンクルブライド)
期待度：★★★☆☆
母はLyphard産駒の持ち込み馬で1994年の桜花賞でオグリローマンとハナ差の2着と健闘した。初仔のフェリシタルは中央で6勝した「永遠の未完の大器」として知られ、5番仔のペールギュントはデイリー杯2歳S(G?)など重賞2勝を挙げ高松宮記念(G?)で2着がある。母が本馬の出生時に20歳と高齢であり、それ故に活力が落ちているかも知れない。基本的には芝向きで、距離適性はマイル近辺か。しばらくは人気が先行しそうだが年を重ねて実が入って来れば面白いだろう。

●マジックタイム(牝 美浦・中川公成 父ハーツクライ、母タイムウィルテル)
期待度：★★★☆☆
母はスティルインラブらと同期で中央2勝馬。フローラS(G?)での2着が最大の勲章。本馬のいとこにゲシュタルト（京都新聞杯-G?)がいる。5番仔だが上に活躍馬はおらず、繁殖としてはやや期待ハズレな感がある母。「ハーツクライ×BT」という配合は意外に例が少なく、これまで2頭が中央でデビューし1頭が勝ち上がっている。母方のブライアンズタイムやSadler's Wellsといったあたりの重苦しさが出ると人気先行タイプになりそうだが牝馬なのでそこまで心配しなくても良いか。適距離は1800〜2600ぐらいで、恐らくは芝向きに出るだろう。やや力のいる馬場向きで時計勝負になると厳しいかも。


この3頭の中で1頭だけ指名するならどの馬か？
厩舎の信頼性も加味するとPOGにおける堅実性という点でスズカグランデがややリードと言った感じでしょうか。ただし大望を抱くには少々厳しいかも知れません。