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“大器晩成”が困難な時代に/トレセン発秘話

  • 2012年08月02日(木) 18時00分
 札幌の「スーパー未勝利戦」こそ消滅したが、中山&阪神では今年も続行。それでも2歳新馬戦の開始が2週繰り上がったことで競走馬のサイクルは、がぜん早まっていくだろう。先の福島開催が終了するや「3歳未勝利馬の抹消手続きが次から次へと行われている」とある運送業者が語っていたように、トレセン内でもJRAの思惑(=3歳未勝利馬の早期撤退)通りに事が運びつつある。

“坂路野郎”高岡記者は前日のコラムで、この動きが「晩成型の切り捨て」につながりかねないと警鐘を鳴らした。だが、現行の“出戻り制度”(地方で勝ち上がって中央へ再転入)が晩成型の救済策として提示されているのだから、そう問題はないとも思えるが…。

「地方での馬の扱いがひどいという話ではなく、現実的に慣れない場所での慣れない調教を強いられる。レースでガタガタになって戻ってくるケースも多いしね。“出戻り”はできることならしたくないんだ。昔は暑さの峠を越した後に入厩させて中山で叩いて次の福島で勝たせる…そんな必勝パターンが今は不可能となってしまった」と苦々しい口調でつぶやいたのは北スタンドに生息する古株の某調教師だ。

 坂路野郎の言う通り、今や“大器晩成”が困難な時代となった。これは世界規模の流れかもしれないが、3歳夏以降からジワジワと力を発揮し始めるマンハッタンカフェ産駒が好きな馬券野郎も頭が痛い。今年は何の馬を一口買うか(各クラブの1歳馬募集が始まった)、悩ましい今日この頃である。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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