小倉記念にはダノンバラードが出走しますね。前走の関ヶ原Sでは降級戦ということもあり、格の違いを見せつけて難なく優勝。ラジオNIKKEI2歳S以来、約1年半ぶりに勝利の美酒を味わいました。
「勝って当たり前というところもあったので、強い勝ち方をしてくれてホッとしています。以前はモタれるところがありましたが、かなりよくなりました」と担当の田重田助手。前走後は1週間の短期放牧でリフレッシュ。再び栗東に戻ってきましたが、雰囲気は変わらずに「かなりいい」(田重田助手)とのことでした。
ダノンバラード、水桶も馬房の外
「栗東はかなり暑いですが、特に苦にすることなく元気ですね。毛ヅヤもひじょうにいいです」(田重田助手)
たしかに、胸前にうっすら銭型が浮いています。とにかく調子がよさそうです。
気になるのは気性面。2歳のころから、ダノンバラードを見ていますが少し幼い面があるんです。馬房の前に桶がふたつ置いてありますが、向かって右がカイバ用、左が水用です。他の多くの馬はカイバ用の桶のみが馬栓棒にかかっており、水用の桶は馬房の中にあるのですが、バラードは昔から桶で遊ぶクセがあって危ないのでわざと外に置いているのです。
「気性はあまり変わっていませんが、前向きな性格なのでそれが前走の勝利できっかけをつかんでよりいいほうに向いてくれればと思っています」(田重田助手)
これまで重賞戦線で善戦が続いてきましたが、これは実力では他馬に決してヒケをとっていなかったという何よりの証拠です。「前走での勝利の勢いのまま、今回も勝って“勝ちグセ”をつけたいですね」(田重田助手)
カレンチャン“暑いのは平気よ”
カナロア、扇風機+ミストでヒンヤリ
25日、栗東トレセンにカレンチャンが帰ってきました。この秋の大目標は当然ながらスプリンターズS。その前にセントウルSをステップに踏む予定とのことでした。かなりの猛暑の中の帰厩でしたが、カレンチャンは暑いのはぜんぜん平気みたい。
「暑さはまったく苦にしませんね。とても元気です」と安田調教師。
安田厩舎の暑さ対策で活躍しているのはミスト。「ミストを2分半かけて1分休む。これを早朝から夜半まで繰り返している」(安田師)とのこと。さらに扇風機をかけて馬房前のコンクリの部分に打ち水をするなどして、厩舎全体がほどよく冷えるように対策を練っています。この効果もあり、カレンチャンの隣の馬房にいるロードカナロアもバテた様子なく元気よさそうでしたよ。
さて、短距離女王のカレンチャンですが、気になるのはその去就です。
「とりあえず、年内は現役を続ける予定です。来年は6歳になるのでね、そのあたりは年末にオーナーと相談して決めることになるでしょう」(安田師)
彼女の芦毛もだいぶ白くなりました。この秋はその姿をしっかりと目に焼き付けておきたいですね。