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サンタアニタトロフィー回顧

  • 2012年08月07日(火) 18時00分
◆サンタアニタトロフィー回顧
(8月1日 大井 サラ3歳以上 ハンデ 南関東SIII 1600m良)

 (1)ゴーディー 1分39秒7
◎(2)ピエールタイガー 1/2
 (3)シーズザゴールド 2
 (4)ディアーウィッシュ 鼻
△(5)ボンネビルレコード 1
 ………………
△(6)スマートインパルス
△(9)カキツバタロイヤル
▲(10)ファイナルスコアー
○(15)マグニフィカ
△(16)トーセンピングス

単1,950円  馬複3,390円  馬単9,860円  3連複37,370円  3連単236,320円

 成長株ゴーディーが、2番手追走から力強く抜け出した。道中終始スムーズな折り合いで、直線GOサインと同時に弾けるような瞬発力。同馬にとって、ひとつ殻を破った、新境地を開いた、そんなレースといえるだろう。千六=1分39秒7は平凡に過ぎないが、2着ピエールタイガーとともに4歳馬ワンツー決着。今回テーマと思えた“新星登場”は、ひとまずイメージ通り果たされた。

「まだ実感がわきません。もともとスピードは十分で、今季気持ちの面も成長している。道中息を入れながら走ってくれた」(赤嶺亮騎手)

 同騎手はデビュー7年目、27歳、嬉しい重賞初勝利。赤嶺本浩調教師は実父だから環境に恵まれており、同ジョッキー自身もデビュー2戦目で初勝利を飾るなど、もとより周囲の期待は大きかった。ゴーディーとのコンビ、これで[6-7-4-7]、計25戦中24戦の手綱をとった。まさしく忘れられない馬になる。

 ゴーディーは、父プレシャスカフェ、母イケノエメラルド。母はアラブだが、東海、兵庫、道営など、60戦27勝、バリバリのオープン馬。ゴーディー自身タフな血を受け継いだといえそうで、デビュー時から一貫順調なキャリアを積み、3か月以上の休養が1度もない。重賞7度目の挑戦、タイトル奪取。

「状態はよかったが、メンバーがそろって半信半疑。でも今日はいいことずくめでした。素直で手がかからない丈夫な馬。乗り役もうまく捌いた。貴重な血統の馬だからなおさら嬉しい」(赤嶺本浩調教師)

 この日482キロ、バランスのとれた馬体で、フットワークも弾力があって柔らかい。健康な体質を武器にできれば、今後もう一段上がめざせる。

 2着ピエールタイガー。スタートひと息で気合を入れ、そのぶん道中テンションが上がってしまった。千通過60秒7は少し速く、結果的に展開負けということか。ゴーディーとの並びが逆なら、こちらが競り勝ったイメージもある。

 ゴール際外から伸びたシーズザゴールド3着。同馬は3歳時の印象(羽田盃勝ちなど)以上にマイル適性が高く、SII〜III級なら常に要注意の存在だろう。ディアーウィッシュ4着、ボンネビルレコード5着は、ひとまず古豪健在だが、両馬ともさすがに昇り目が浮かばない。

 カキツバタロイヤル、ファイナルスコアー、さらにマグニフィカ、トーセンピングスとまったくの凡走だった。いずれも現時点で敗因が特定できず、強いていえば夏場(酷暑時季)調整の難しさか。この路線は、以後8月22日にSIII「スパーキングサマーカップ」(川崎千六)が控えている。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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