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札幌芝のベタとNOW

  • 2012年08月10日(金) 12時00分
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 先週は、札幌芝1500mを土曜、日曜と1レースづつ勝負レースに選び的中。いずれも「ベタ」な血統戦術が決まりました。

 8月5日の札幌6レースは1着がゼンノロブロイ産駒のシーズンズベスト。3着はファルブラヴ産駒のガーネットチャーム。先々週のクイーンS同様、ゼンノロブロイとファルブラヴ産駒でした。先週好調の種牡馬を買うだけのベタな作戦がローカルでは面白いようにハマります。

 そして、8月4日のクローバー賞はロージズインメイ産駒のジェネラルグラント(6人気2着)を本命にして大本線で的中。先週は、ロージズインメイ産駒は札幌芝に4レース出走。すべてのレースで馬券対象馬を出した好調種牡馬です。

 ジェネラルグラントは、好調な種牡馬を狙うだけのベタな戦術でも狙える馬でしたが、ノーザンファーム生産の道営所属馬という「新しい」流れも注目しました。

 2歳の早い時期に照準を合わせるのであれば、道営競馬に所属させてJRAのレースに出走させる作戦は経験面でも有利です。

 道営は4月からレースに出走させることもできるわけですから、JRAの2歳馬よりも早くレースを経験させることができます。また、ジェネラルグラントは1200mと1700m、逃げる競馬と番手の競馬を経験したように、この時期に短距離と中距離、異なる脚質を経験させることも可能な点は、この時期の2歳戦では有利です。

 適性面においても、函館、札幌の洋芝はダート指向も強い血統馬、ダート経験馬の期待値が高いため、道営のダートで能力選別を行うことも悪くはありません。

 何より、2歳戦で稼ぐのであれば、道営は預託料がJRAよりも安いのは大きな魅力でしょう。

 今週もコスモス賞が行われますが、ノーザンファーム生産馬は2頭とも道営所属馬。この「新しい」流れは、来年あたりには2歳戦の「ベタ」な戦略として定着するのかもしれません。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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