先週8月5日のWIN5は単勝1番人気馬が1勝止まりで41万9080円の好配当決着。もっとも、他の4レースは単勝2番人気馬が3勝、単勝3番人気馬が1勝という内訳でしたから、先々週(7月29日)と同様に「比較的平穏な決着だった」「そのわりにオイシイ配当だった」と感じた方が多いかもしれません。
しかし、本当に妙味ある馬券だったかどうかは微妙なところ。勝ち馬の単勝支持率通りに票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約74万円で、この数字から比べると実際の配当は4割以上も低かったのです。過去のWIN5を見ても、理論値に比べてこれほど低い配当になった例はごくわずか。むしろ「史上稀に見るレベルで妙味のない決着」とすら言えます。
実は、単勝1番人気馬があまり勝てなかった回でも、残るレースを単勝2~3番人気くらいの馬が勝ったときはこうした配当になりがち。WIN5は1レースあたり1~3頭程度を選ぶ方が多いので、単勝1番人気馬だけでなく単勝2~3番人気あたりの馬も“過剰人気”になることが多いんですね。逆に、同じような配当理論値の決着でも、「単勝1番人気馬が3~4勝/単勝10倍を超えるような人気薄が1勝」みたいなパターンは理論値よりも実際の配当が高くなる傾向にあります。
2週連続で「上位人気馬ばかり勝っているわりに配当は(一見)高め」という決着が続きましたから、明日8月12日のWIN5は上位人気馬同士の組み合わせがさらに人気を集めそう。実際に荒れるかどうかはともかく、人気薄絡みの目が妙味あるオッズになっている可能性は高いんじゃないでしょうか。(伊吹雅也)
【井内利彰のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース