札幌記念はフミノイマージンが優勝。春からデキは良かったですが、今回は北海道ということもあってかさらに上昇。牝馬離れしたボリューム感と素晴らしい筋肉の張りを見せていました。ここ2走は致命的な不利がたたって力を出せませんでしたが、今回は鞍上の好判断もあって早めの仕掛けから一気の差し切り。相手が休み明けとは言え、強い内容でした。マンハッタンカフェ産駒でパワーがあるタイプなので洋芝も合った感じです。この内容なら秋が非常に楽しみになってきました。
2着のダークシャドウは休み明けながらもきっちりと仕上がっていました。今回は早めの競馬をしましたし、展開的にもプレッシャーの掛かるきつい流れだったので、それでも2着をキープした辺りはやはり力のある馬です。これで張りがさらに増してくれば、この秋もGI戦線を賑わしそうです。
3着のヒルノダムールは一応の態勢ができていましたし、枠順もいいところを引けたのでもっとやれるかと思いました。道中もスムーズに運んで、直線に向いて前も開いただけに、内容的には物足りないですね。ただ、最後まで集中して伸びていましたし、使っての上積みもありそうなので、次は期待したいと思います。
4着のハナズゴールは馬体中が示す通り少し細いくらいの仕上げ。ただ、腰がパンとしてきていて、成長はうかがえました。レースは後方からになりましたが、直線に向いての伸びは凄いものでしたし、フォームも古馬の一線級を上回るダイナミックな走り。例年のように差しが決まる馬場なら差し切りまであったかも知れません。次はローズS辺りでしょうが、これを使った上積みで、ジェンティルドンナ辺りが相手でも勝ち切るところまであると思います。馬体はこれ以上減ると心配ですが、それさえクリアできれば秋が非常に楽しみです。
5着のネオヴァンドームは、後肢の踏み込みが蹄の先だけで歩いているような感じで心配しましたが、体はまずまずだったと思います。ただ、個人的には函館記念時の方がデキが良く感じました。
6着のレジェンドブルーはこのメンバーに入っても見劣りのしない馬体になっていました。以前は線の細さが目立ちましたが、今はトモの張りがグンと良くなっています。強力メンバー相手にこれだけやれたのは大きな収穫で、牝馬限定戦などならチャンスは十分あります。
7着のミッキーパンプキンはいい競馬をしましたが、このメンバーでは力負けの印象。相手が落ちれば。
8着のマイネルスターリーは、この日は圧倒的に内枠が有利だっただけに大外枠がこたえた感じ。力負けではありませんが、洋芝の最適条件で不利な条件を引いたのはもったいなかったです。9着のアリゼオは見た目にはある程度仕上がっていましたが、やはり中身からくる張りがなかった感。10着のフジマサエンペラーは馬体が良くなっていましたし、力の要る馬場なら、次走圏内でしょう。
さて、私は今サマーセールを見に来ています。セレクト、セレクションとは大きく雰囲気が違いますが、大量の仔馬を見られるチャンスなので、できる限りたくさんの馬を見てきたいと思います。
【次走の注目馬】
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ハナズゴール今回は内枠、先行有利の馬場で終い際立った伸び。距離にも目処が立った。
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レジェンドブルーこの相手で良く走った。次走は勝ち負け。
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フジマサエンペラー成長しているし、使っての上積みも大きい。力の要る馬場なら勝ち負け。
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ツインクルスター今回はまだ余裕残しだったし、次走絞れればほぼ勝てそう。
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ザサンデーフサイチ8歳にしてようやく完成してきた。今回は枠順と脚質で負けただけだし、条件がフラットならば勝ち負け。今なら少しパワーの要る馬場や坂のあるコースのほうがいい。