オールカマーは高齢馬が強い。そんなイメージをお持ちの方も多いことだろう。なにしろ実際に強いのだから当然だ。
過去10年の年齢別成績を取ってみると、
3歳 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0%
4歳 2- 2- 3- 12/ 19 10.5% 21.1%
5歳 2- 5- 1- 26/ 34 5.9% 20.6%
6歳 4- 3- 3- 22/ 32 12.5% 21.9%
7歳以上2- 0- 3- 26/ 31 6.5% 6.5%
着度数だけでなく、勝率・連対率でも6歳馬がトップとなっている。通常は4歳馬と5歳馬でトップを争うものなので、これは極めて珍しいことである。さらに7歳からも優勝馬が2頭(バランスオブゲームとシンゲン)が出ているのだから、ベテラン勢強しだ。
他の3歳上平地G2で6歳馬がどのような成績をあげているか、勝率と連対率で示すと以下の通りとなる(期間は2002~2011年、途中で創設・格上げ・条件変更されたレースは、3歳上平地G2という条件に合う年度のみ、順序は連対率順)。
オールカマー 12.5% 21.9%
金鯱賞 9.1% 18.2%
毎日王冠 5.9% 17.6%
東海S 5.6% 16.7%
ステイヤーズS 11.1% 14.8%
京都大賞典 8.0% 12.0%
阪神カップ 3.8% 11.5%
(以下略)
勝率でも連対率でも、オールカマーが首位にくる。4歳上の条件で行われる春の重賞ならばともかく、夏競馬以降で6歳馬がこれだけの成績をあげているレースは、G3まで含めても七夕賞くらいしかない。
……と、ここまで長々振っておいて恐縮なのだが、今年の登録馬には実は6歳馬がいないのである。4歳馬も5歳馬もいる。7歳馬もいる。ついでに9歳馬が2頭もいる。しかし、肝心の6歳馬がいない。
ある意味いちばん強いグループがいないわけだから、焦点はその利益を誰が享受するのかということになる。普通に考えると5歳馬なのだが、7歳馬にチャンスが生じても不思議はない。配当的には、後者になったほうが伸びる余地が大きいのだが。
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