キャリアハイの2010年(JRA26勝)を上回るペースで勝ち星を伸ばしている大竹厩舎(9月16日時点でJRA19勝)。2歳世代はロジウエストが新馬勝ちしているが、秋の東京開催を目標に本格始動。
厩舎期待の大物タイダルベイスン(牡、父アグネスタキオン、母ワシントンシティ)が8月12日に美浦トレセンに入厩。昨年の白百合Sで2着したラトルスネーク(現3勝)の半弟。31日にゲート試験に合格後、ウッドコース主体に乗り込みを開始した。
「フットワークが大きくて、動きに迫力がありますね。遅めのペースでも落ち着いて走れますし、センスの高さがうかがえます。東京コースでのびのび走らせたいですね」と大竹調教師。10月7日メイクデビュー東京(芝1800m)か、13日メイクデビュー東京(芝2000m)を目標に調整を進めていく。
ピクシーホロウ(牝、父キングヘイロー、母ラインレジーナ)は近親にビウイッチアス、クイーンズバーンがいる快速血統。8月31日に再入厩したが、「坂路の動きもいいですし、素質があるのは確かですが、まずはゲート試験を突破しないと…」と苦笑する。現在はゲート試験合格を目指して調整している。
ゴールデンハインド(全6勝)の半妹ダブルゴールド(牝、父ゴールドアリュール、母ゴールドティアラ)、ハンバーガー(牝、父キングカメハメハ、デビルインマインド)は函館競馬場滞在時にゲート試験に合格。現在は成長を促すために放牧中。暑さが落ち着いた頃に帰厩予定だ。
豪GIIアデレードC優勝馬Johann Zoffanyを兄に持つアイアンフォックス(牡、父Cape Cross、母Belle Allemande)は9月9日に福島県のノルマンディーファーム小野町に移動。暑さに慣らしながら9月中の入厩を目指して乗り込んでいる。
ホーリーチャリス(牝、父ネオユニヴァース、母シルバーチャリス)、エスカッシャン(牡、父ウォーエンブレム、母ディマクコンダ)はノーザンファーム空港牧場で調整中。両馬共に520キロを超える巨漢馬だが、ホーリーチャリスは乗り込みが進むに連れて馬体が絞れてきた。美浦入厩に向けて調整のピッチが上がっている。
新潟2歳S後、放牧中のロジウエストは11月3日のアルテミスS(新設重賞、東京芝1600m)に合わせて、帰厩する予定だ。
▼筆者:辻三蔵
レーシング。元「ホースニュース馬」美浦所属トラックマン。
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