●アクションスター(牡 栗東・音無秀孝 父アグネスタキオン、母レディオブヴェニス)
母レディオブヴェニスはキャッシュコールマイル招待S(米G2・芝8f)など3つの芝重賞を制し、G1でも繰り返し入着を果たした活躍馬。母の父Loup Solitaireは仏2歳ナンバーワン決定戦のグランクリテリウム(G1・芝1600m)の勝ち馬。母方に父アグネスタキオンとニックスの関係にあるLyphardを持ち、Mr.Prospectorによってスピード面がサポートされ、母のポテンシャルも高いので、手堅く走ってきそうだ。芝向きの中距離タイプ。
●ラカ(牝 栗東・松田博資 父キングカメハメハ、母ダンスパートナー)
母ダンスパートナーはオークス(GI)やエリザベス女王杯(GI)を勝った名牝で、ダンスインザーク(96年菊花賞-GIなど重賞3勝)、ダンスインザムード(04年桜花賞-GI、06年ヴィクトリアマイル-GIなど重賞4勝)の全きょうだいにあたる超良血。繁殖牝馬としても成功し、フェデラリスト(12年中山記念-GII、中山金杯-GIII/父エンパイアメーカー)、ダンスオールナイト(09年中山牝馬S-GIII・3着/父エルコンドルパサー)、ドリームパートナー(準OP/父エリシオ)などを産んでいる。重厚な中距離血統で、仕上がりが早く2歳戦から活躍できる。芝・ダート兼用だがどちらかといえば芝の方がいいだろう。
●アルピナブルー(牝 美浦・斎藤誠 父フジキセキ、母ヒシシルバーメイド)
母ヒシシルバーメイドは現役時代9戦1勝。女傑ヒシアマゾン(94年エリザベス女王杯-GI、93年阪神3歳牝馬S-GIなど重賞9勝)の娘で、繁殖牝馬としては母よりも優れており、ニードルポイント(3勝/父フジキセキ)、アミカブルナンバー(現2勝/父ダイワメジャー)、アイアムマリリン(3勝/父マンハッタンカフェ)などコンスタントに良駒を送り出している。母方に入るDeputy Ministerと父フジキセキは相性がよく、この組み合わせからカネヒキリ(ダートG1を7勝)、ミラクルレジェンド(10年クイーン賞-GIII、12年マリーンC-GIII)をはじめ多数の活躍馬が出ている。芝・ダート兼用の中距離タイプ。
●エンジェリックレイ(牝 栗東・笹田和秀 父ダイワメジャー、母レディバラード)
半兄にダノンバラード(10年ラジオNIKKEI杯2歳S-GIII)、ロードアリエス(08年京都新聞杯-GII・2着)がいる。2代母Angelic Songは、Glorious Song、Devil's Bag、Saint Balladoなどと全きょうだいの関係にある良血で、近親にはダノンシャンティ(10年NHKマイルC−GI)など多くの活躍馬がいる。父ダイワメジャーの代表産駒カレンブラックヒルは母の父がGrindstornで、その父はUnbridled。本馬は「ダイワメジャー×Unbridled」なので似ている。芝向きのマイラー。
●エーシンヴィガー(牡 栗東・高野友和 父ダンスインザダーク、母フェアリースワン)
3勝を挙げたエーシンアルカウス(父エイシンサンディ)の半弟にあたる。母フェアリースワンはMr.Prospector、Drone、Buckpasserなど父ダンスインザダークと相性のいい血を含んでいるので期待できる。以前と異なりダンスインザダーク産駒の一流馬は、長距離タイプからマイラー〜中距離タイプにシフトしている傾向が見られる。この馬も長距離で活躍するイメージは湧かない。マイルから中距離あたりでピリッとした脚を使えるタイプだろう。
●エーシンヒリュー(牡 栗東・松元茂樹 父アグネスタキオン、母エイシンマッカレン)
エイシンデピュティ(08年宝塚記念-GI、08年金鯱賞-GIIなど重賞4勝)、エーシンダードマン(07年菊花賞-GI・4着)の半弟にあたる。2代母Ladanumは「Green Dancer×Sir Gaylord」という組み合わせで、父アグネスタキンの代表産駒の1頭レーヴディソール(10年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI)は、その3代母Yamunaが「Green Dancer×Sir Gaylord」。両者の配合構成はよく似ている。こちらは牡馬で、母の父がWoodmanだけにパワーを帯びたタイプになりそうだが、芝でも問題なく走れるだろう。マイル〜中距離あたりがベスト。