『教えて、和田さん!』第3弾。今回は、和田騎手からの逆質問からスタートです。松山騎手が、競馬も笑いも一皮むけたという話題から、和田騎手がなぜ宴会部長を積極的に買って出るのか、その意外な真相が明らかに!?
■人間、殻に閉じこもっていてもいいことない!栗東一の宴会部長、和田騎手
和田 ちょっと逆質問してもいい?
──どうぞ、どうぞ。
和田 松山はさ、何があって一皮むけたのかなと思って。
松山 えっ!? 何のことですか?
和田 乗り役の集まりの場で、急におもろいことをし始めたやん。
恭介 あ、競馬ではなくて、そっちですか(笑)。
和田 でも、だからこそ、競馬もよくなってきたんちゃう?
松山 ん〜、よくわからないです…。
恭介 まっちゃんは、もともとおもしろいキャラですよ。
和田 俺がなんで、こんなにアホみたいにはしゃいでいるかというと、競馬につなげるためなんやで。“ひとウケ1勝”みたいな(笑)。マジで。
恭介 それ、ある意味、ゲン担ぎじゃないですか(笑)。
和田 この人たちを笑わせたら、俺は勝てる! って、競馬につなげようとしてんねん。今年、そういう面が松山に出てきたから、これはコイツ、今年は勝つなと思って見ていたら、本当に勝ち出したから。
松山 ありがとうございます。
和田 なんかあったの? 人生捨てたの?
松山 いえ、そんなことないです! もともと大人しいほうではないので。
恭介 そうそう、モノマネとか昔から大好きだったもんね。
和田 そういう面を出さなかっただけなんやな。
松山 ん〜、そうかもしれません。
和田 結局人間、殻に閉じこもってたら、なんにもいいことは起こらへん。それをバーッと取り払ったときに、仕事もうまく行くようになる。それが世の常ですわ。
実は天然キャラ!? 優作
──優作さんあたり、まだまだおもしろい本性が奥に隠れていそうな。
松山 優作、おもしろいですよ。
優作 いや、僕の場合、おかしな路線に行ってしまうので、やめといたほうがいいんです…。
和田 ただの天然やからな、お前は。恭介から見ても、優作は天然やろ?
恭介 はい。天然です。だから昔から意見が合わないです(笑)。
松山 でも、優作は頭がいい。
恭介 そうそう、頭がいい。
松山 あ、もしかしたら天然を装っているだけ?
優作 いやいやいやいや。そういえば美浦にいるころも、「お前、頭のなかに“ちっちゃいおじさん”が入ってるだろ?」とか言われたな。
松山 和田さんが、今のような“宴会部長”になったのは、いつごろからなんですか?
和田 1年目から。アンちゃんの分際で、騎手クラブを乗っとってやったわ(笑)。昔は毎年、みんなで温泉旅行とか行ってたんやけど、その宴会で、いきなり“びんぼっちゃま”(小林よりのり氏作『おぼっちゃまくん』に登場するキャラクター)の格好をして出ていって。それからかな。
松山 そこからもう、“なにかやってくれる”的な存在になってしまったんですね(笑)。
和田 しかも、変装グッズは手作り(笑)。
高倉 マジですか!? 気合い入ってますね。和田さんの前は、どなたかそういう存在の方がいたんですか?
和田 どうやろ? 出津さん(元障害ジョッキー。現在は岩元厩舎の調教助手)いわく「お前みたいなことをするやつはいなかった」って言ってたけど。
高倉 じゃあ和田さんが“初代”なんですね。といっても、“二代目”がいませんけど。
松山 普通は、若い人たちがどんどん引き継いでいかなきゃいけなんだと思うんですけど、後継者がいませんよね。
(一同の視線が松山騎手に…)
松山、2代目襲名か!?
松山 あ、僕は無理ですよ! 絶対に無理ですよ!
和田 無理とか無理じゃないとかではなくて、これはある意味、勝負や。「この笑わん先輩をどうにかして笑わせてやろう」っていう。
松山 高倉のほうが素質があると思いますけど。
和田 みんな変にプライドがあるからな〜。そんなプライドいらんねんて。ジャリやのに(笑)。
松山 ジャリーズです…(笑)。
──和田さんがデビューした当初は、今よりもっと怖い先輩たちがたくさんいたのでは?
和田 怖くはなかったよ。俺がなにかアホなことをやるとワーッと盛り上がって、『一緒に飲もうぜ!』っていう雰囲気になったもん。そういえば、四位さんが『俺と同じ匂いがする!』って言ってくれたな。普通は、ほとんど話したこともない1年目のアンちゃんに、そんなこと言ってくれへんからね。
松山 それは嬉しいですよね。
恭介 そうやって打ち解けていくことを、最初から狙ってやっていたんですか?
和田 もちろん! そうじゃなきゃ、夜な夜な変装グッズなんて作らへんやろ。そうやって打ち解ければ、仕事だってやりやすくなるんや。まぁ俺は、学生時代からそんなキャラなんやけどね。そろそろ後継者を探さんとなぁ。リミッターを振り切ったら、こっちの勝ちやで。
若手一同 ………(苦笑)。
──どうですか? 我こそは! という方。
和田 まぁ、お前らには無理やな。まだ殻に閉じこもってるから。俺なんて今、なーんにも怖いものないからね!
【次回のキシュトーク! は?】『教えて、和田さん!』第4弾。恭介騎手からの「競馬学校時代の思い出は?」という質問に、和田騎手が『花の12期生』の秘話を明かす!?