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72年の菊花賞馬にダブるミルドリーム/トレセン発秘話

  • 2012年10月18日(木) 18時00分
「神戸新聞杯では厩舎なじみのジョッキーに依頼がいくはずが、オーナーが『エダテルが(前走の弥彦特別で)あんなに上手に乗って勝ったんだから替える必要はない』と言ってくれたから再び乗れることに。ただ、いつ乗り替えられても不思議ないし、俺としたら一戦一戦が勝負」

 馬券野郎が神戸新聞杯で江田照=ミルドリームに本命を付けたのはエダテルからこんな話を聞いたから。確かに外国人騎手でもかかっていた荒馬をピタリと折り合わせて勝たせた騎乗技術はピカイチ。重賞でも一発があると思ったら…全く伸びずに8着大敗だ。

「おそらく前半は死んだふりをしなければ伸びないタイプ。あんなに走らない馬ではないからね。結局菊花賞でのジョッキーが見つからず、またもや関西まで乗りに行くことになってしまったよ」

 あれほど阪神行きを楽しみにしていたのに、今度の京都行きはなんだか渋々? それなら無印でいいかなと思いかけた馬券野郎に待ったをかけたのは“鉄人”増沢末夫元騎手のイシノヒカル秘話。本人は福島で騎乗したかったのに「無理やり調教師に行かされた」(増沢元騎手談)72年の菊花賞で劇的勝利を飾り、周囲を驚かせたあの珍事件だ。

「前半は死んだふりっていうか、俺のやる気がなかったからね(笑い)。それが功を奏して最後の伸びは桁違いだった」

 これぞ競馬の奥深さ、難解さだ。馬券野郎の本命はフェデラルホールで決まっているが、イシノヒカルとダブって仕方がないミルドリームにも印を回すつもりである。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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