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ゴールドアリュール近親、「素晴らしい馬体」と絶賛のソロル

  • 2012年10月22日(月) 18時00分
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【栗東】
◆レコンダイト(牡、父ハーツクライ、母モテック、栗東・音無秀孝厩舎)
 半姉サンテミリオンは2010年オークスを優勝。本馬は2010年セレクトセール当歳にて7000万円で落札されている。

 9月13日に社台ファームより栗東へ入厩。そこから順調に調教が進められており、坂路では再三にわたる併せ馬を敢行。先着することが少なく、同入か遅れるということが多いが「乗り手がみな『背中がいい』と評価する」と音無秀孝調教師。10月17日の坂路では古馬プロフェッサーとの併せ馬だったが、併入に持ち込み、4F53.6秒とこれまでの最速時計をマーク。徐々に動ける態勢が整ってきたのではないだろうか。デビュー戦は10月27日(土)京都芝2000mを福永祐一騎手で予定している。

◆ソロル(牡、父シンボリクリスエス、母ラバヤデール、栗東・中竹和也厩舎)
東京芝2000mでデビューのソロル

東京芝2000mでデビューのソロル

 伯父に2002年東京大賞典、2003年フェブラリーSといったダートG1を優勝しているゴールドアリュールがいるだけに「血統的にはダートかも知れないけど、いかにも芝を走らせてみたい、柔らかい走りを見せるんですよ」と本馬の印象を語る中竹和也調教師。

 10月17日の坂路では古馬アーサーバローズと併せて2馬身先着、4F54.4~1F13.2秒をマーク。同師は「素晴らしい馬体をしているし、雰囲気がある馬だけに期待が大きいんですよね」とのこと。なおデビュー戦は10月28日(日)東京芝2000mをI.メンディザバル騎手かC.スミヨン騎手で予定されている。

◆フィールドメジャー(牝、父ダイワメジャー、母ギャラリートーク、栗東・西園正都厩舎)
スピード能力溢れるフィールドメジャー

スピード能力溢れるフィールドメジャー

 当初は京都芝1600m(10月28日)でのデビュー予定もあったが「兄(フィールドシャイン)がダート1200mで5勝を挙げている実績を考慮すると、距離は短い方がいいと判断したので」と、デビュー戦を10月28日(日)京都芝1200mに変更した経緯を説明。

 9月8日にノーザンFしがらきから入厩して、本格的な調教は10月に入ってから。10月17日は坂路で新馬フロアクラフトと併せて4F52.1秒をマークして、相手を1秒以上ちぎって先着した。「ラスト1Fで時計が掛かってしまった(14.1秒)けど、スピード能力があるからこその時計。新馬勝ちを意識して使います」と同師。なお鞍上は酒井学騎手を予定している。

◆ソリーソアンジェロ(牝、父ディープインパクト、母レンドフェリーチェ、栗東・橋口弘次郎厩舎)
 母は現役時代に2003年紫苑Sを勝っており、半兄リフトザウイングスは同厩舎で管理されており、2010年東京スポーツ杯2歳S2着の実績を残している。本馬は牝馬ではあるが「頼もしい馬体をしていますよ」と橋口弘次郎調教師。

 10月17日の坂路では新馬アンジュエと併せて若干遅れる形。ただ時計は4F53.8~1F13.2秒と水準のものは出ている。ただ「リフトはデビュー前から攻め駆けしていたので、そのあたりがどうか」と同師。最終追い切りでどの程度の動きを見せてくれるか、そのあたりがポイントになりそうだ。デビュー戦は10月28日(日)京都芝1600mを藤田伸二騎手で予定されている。

【美浦】
◆エピローグブリッジ(牡、父アグネスタキオン、母ヴェストリーレディ、美浦・加藤征弘厩舎)
 母はアメリカの重賞ウイナー。近親にはMr.Greeley、Street Senseがいる。5月末に入厩し、まずはゲート試験をパス。夏場は育成場で基礎体力の強化に努め、秋の東京開催を視野に入れて10月3日に再入厩した。まだ時計的には目立たないが、古馬のパワーストラグルと併せるなどして順調に乗り込まれている。「いいスピードがありそうだし、気性的にも初戦向きだと思う」と加藤征弘調教師。10月28日、東京のダート1400mを予定している。

 加藤征弘厩舎からはシャドウゲーム(牡、父チチカステナンゴ、母シャドウストリーム)もスタンバイ。こちらは10月28日、東京の芝2000mを予定している。

◆ピークタイム(牝、父ダイワメジャー、母エミネントピークス、美浦・大江原哲厩舎)
 現4歳の半兄シャドウエミネンスは芝2000mでデビュー勝ち。いとこにはエミーズスマイル(アネモネS)、ディラクエ(北海道2歳優駿)がいる。10月4日に坂路で4F50秒台と水準以上の時計をマーク。その後も順調に追い切りの本数を消化しており、仕上がりは上々だ。「追ってからが良さそうなタイプ」と大江原哲調教師。10月28日、東京の芝1400mを北村宏司騎手で予定している。

◆ポップジェムズ(牡、父ジャングルポケット、母ポップス、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 異父兄に2006年と07年の目黒記念を連覇したほか、有馬記念2着、メルボルンC2着などの実績を残したポップロック。鹿戸雄一厩舎では異父姉のスピードリッパー(現1600万下)、ストラスペイ(現500万下)も管理している。坂路や本馬場でコンスタントに追い切りを重ね、ひと追いごとに動きがピリッとしてきた。「まだ緩さも残るけど、だんだんと気持ちが入ってきて動きも良くなってきた。見た目はアカ抜けているし、素直で距離にも融通が利きそう。これまで勝ち上がっている馬たち(レッドヴィーヴォ、アルマシャウラ、レッドセシリア)と比較しても初戦から勝ち負けになる力はあるはずだし、血統的にも期待しています」と鹿戸雄一調教師。10月27日、東京の芝1600mを三浦皇成騎手で予定している。

◆フォレノワール(牝、父アグネスタキオン、母ネームヴァリュー、美浦・藤沢和雄厩舎)
 母はデビュー戦→コスモス賞を連勝したほか、JRAの芝で計4勝をマーク。4歳時の秋に南関東へ移籍したのち、TCK女王盃や帝王賞を制するなどダートでも活躍した。本馬と同じく藤沢和雄厩舎に属した半兄のピサノエミレーツも芝とダートで5勝している。美浦に入厩したのは10月5日。まだ入厩後の日は浅いが、500?を越す立派な馬体を誇り、古馬と併せても互角の動きを見せている。「牧場でもしっかりと乗ってきたし、わりと仕上がりは良さそう。いいところはあるよ」と藤沢和雄調教師。仕上がりの良さから前週にデビューさせるプランも浮上したが、もう少し様子を見ることに…。次開催まで待機する可能性もあるが、今週の動き次第で10月27日の東京・芝1600mでデビューする可能性もありそうだ。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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