1頭、強さの際立つ菊花賞でしたね〜。
1枠1番に入ったゴールドシップ、スタート後の二の脚がないタイプだけに個人的にはその枠を心配していましたが、レース前の内田騎手は「最初のコーナーを内々で周れるのは本当に良いこと。もし外だったら中途半端な形になってしまう可能性もあるから」と、キッパリ。
想像していた通りスタート後進んでいかず、最後方となる場面もあったゴールドシップですが、内田騎手の騎乗振りを振り返ると、今回のメンバーに入っての抜けた力と二段階の脚が使える馬の強さを心底信用していた様子。
お見事でしたぁ。
それにしても内田騎手は、この世代のデビュー時は頚椎骨折で入院をしており、言ってみればお手馬がいない状況下。
そんな中においての二冠制覇は本当に凄いことですし、やはりこの背景には休まれている時期でも競馬を観戦し営業をしていたエージェントの中村氏の力と、休む前以上の体力でカムバックを成し遂げた内田騎手の努力あってのもの。
以前に内田騎手は、「中村君がいるから僕は強くなれる」と話されていましたが、休まれている期間に少しでも内田騎手のためになりたいとマッサージの資格も取得していた中村さん。
二人の絆の強さと、この信頼関係こそがこうした大輪を咲かせ輝かせるのだと感じました。大井時代から力を併せ、中央移籍後も切磋琢磨されるお二人の姿には本当に頭の下がる思いであると同時に、人としても学ぶことが多いと感じます。
表彰台で微笑む内田騎手、しかしその背景には頚椎骨折での9か月のブランクが存在し、ベッドで動けない日々、筋肉が悲鳴をあげるほどのトレーニングがあったことでしょう。
「人間いいときばかりではない」と再認識させられますし、その苦しい時期こそ何を考え何をするか? これが本当に大事なことなのだと教えられた気がします。
さて今週は天皇賞・秋となります。
無敗の3歳馬、ダービー2着馬、実績の古馬には外国人騎手が騎乗と、構図的にも面白みある1戦。
私の中で中心となるであろう馬は、ダービー2着馬のフェノーメノと追いきり後、「大人になっている」とメンディザバルも大絶賛だったルーラーシップ、前走時よりもはるかに馬の状態がよくなっていると感じるダークシャドウ、この3頭だと感じます。
そこに、どんな流れにも対応できそうな無敗馬カレンブラックヒル、力強さを感じるナカヤマナイト、そして最後の脚は確実のジャスタウェイかなぁ〜と
それでは皆さん、当日は可能ならば東京競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」 でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。