最近、友道厩舎は絶好調ですね。今週のエリザベス女王杯はヴィルシーナとラシンティランテの2頭出し。ジェンティルドンナが出走しないだけにシルバーコレクターのヴィルシーナは今度こそ優勝! という期待がかかります。もちろん、友道調教師も「なんとかGIを獲らせてあげたい」と意気込んでいましたよ。
ヴィルシーナ念願のGI制覇へ
ラシンティランテ状態良好
「秋華賞はさすがに力が入りました。最後、並ばれて差されていますから…。あれにはヴィルシーナの勝負根性と地力の高さを感じました」(友道師)
あれだけのレースをした次のレースとなると、やはり疲れがどこまで残っているかが気になります。しかし「レース以外は落ち着いており、すぐに疲れがとれた」(友道師)とのこと。中間も何度か姿を見ましましたが、実にリラックスしています。馬房の中でもレースで見せる勇ましさとは対照的に実にゆったりと落ち着いています。このオンとオフの差がいいのでしょうね。
そして、もう1頭とても楽しみなのがラシンティランテ。いやー、こちらもうなるほど絶好調!
友道師は課題に「距離(2200m)と初の古馬オープン馬との手合わせがポイント」という点をあげ、ひじょうに慎重でした。しかし、ラシンティランテは友道師がデビュー時から期待の1頭として名前を上げていた馬ですし、ようやくGI路線に乗ってくれてさぞうれしいことでしょう。
未知の魅力あふれるラシンティランテですが、未知なだけに彼女の適性については意見が分かれていました。週末は天気が崩れる予報ですが、担当の大西助手は「道悪は他が苦にするなら悪い材料ではない」としています。
ラシンティランテを間近で見ている友道厩舎の他のスタッフたちとも話しましたが、大西助手がいうように「道悪歓迎」という意見と「切れる脚が魅力だから道悪はよくない」という意見、真っ二つにわかれました。まぁ、やってみないとわからない、というのが本音なのでしょう。ともあれ、絶好調なのは間違いないですよ!
パドトロワ、京阪杯を予定
パドトロワはグリーンウッドへの3週間の短期放牧を終え、10月25日に栗東トレセンに戻ってきています。香港遠征のプランもありましたが、11月24日の京阪杯へ出走となる見込みです。
パドトロワはデビュー当時から馬体に硬さがみられることが多い馬でした。しかし、この短期放牧が効いたようで今現在は体もやわらかくすごく状態がよさそうですよ。
「今週は安藤騎手に追い切りに乗ってもらいました。『やわらかい』と言っていたのでよかったです」と金山助手。ちなみに追い切りは坂路で57.4-41.1-26.4-12.8秒という時計。10月31日にも58.0-42.3-27.6-13.6秒をマークしています。ハンデはそれなりに背負うでしょうが、状態はいいですし期待できそうですね。