凱旋門賞のゴール目前で、オルフェーヴルを差し切ったフランスの牝馬ソレミア。今度はアウェーでオルフェーヴルと再戦。遠征を決意した陣営の狙いとは。現地在住のライター沢田康文氏が、フランスから生情報をお届けします!(取材・写真:沢田康文)
JCが引退レースとなるソレミア
超豪華メンバーが集結する今年のジャパンC。ヨーロッパからは5頭が参戦を予定しているが、なかでも注目されるのがフランスの女傑ソレミアだ。凱旋門賞を勝利した実力は言うまでもなく“ワールドクラス”のもの。オルフェーヴルをゴール寸前で差しきった凱旋門賞でのスペクタクルな攻防は、『91回の歴史の中でも前例のない逆転劇』(Paris Turf紙)とし、賞賛を浴びた。ソレミアにとっては今回のジャパンCが引退レースとなり、オルフェーヴルとの最後の対決は、世界中の競馬ファンからの注目を集めること必至である。
今年の凱旋門賞はレース単体としての評価は決して高くはなかった。凱旋門賞のレース後