スマートフォン版へ

「オルフェに勝つならここしかない」/トレセン発秘話

  • 2012年11月21日(水) 18時00分
  • 4
 松永幹調教師が現役時代に騎乗したGIの中で「思い出したくないくらい下手に乗った」と言うのが96年に3歳牝馬ファビラスラフインでハナ差2着したジャパンCだ。

「普通に乗っていたら勝っていた。こうやって話すのも嫌なくらい、あのレースは振り返りたくないですね」

 はた目には好位の内でうまく折り合うロスのない競馬だったように映るが、乗っていた当人には「あそこをこうすれば…」という後悔が多いレースだったのだろう。09年に今度は調教師として3歳牝馬レッドディザイアでJCに挑戦した松永幹師。ウオッカの0秒2差3着という好内容だったが、これも「まともだったらもっと着差は詰まっていた」という。

「外国馬のコンデュイットに道中邪魔をされてスムーズさを欠いた。あれがなければ上位2頭にもっと迫れていた」

 ライバルのブエナビスタを負かすために秋華賞でメイチに仕上げていたレッドディザイア。その悲願の勝利から間隔を十分に空けてのJC出走だったが、「いいころの状態までには戻り切っていなかった」という。そんなデキで、スムーズさを欠いての3着はまさに負けて強し。だからこそ師は「強い馬なら3歳牝馬でもJCで十分通用する」と言うのだ。

「何より53キロで出られるのは大きい。切れる牝馬が軽い斤量でもっと切れたら、牡馬もかなわないことがあるから」

 日本馬ではレッドディザイア以来の3歳牝馬のJC挑戦となるジェンティルドンナ。鞍上の岩田は「あの馬は別格」とオルフェーヴルに敬意を表しながらも、「東京ならもっとはじけると思うし斤量53キロはやはり大きい。勝てるとすればここしかない」と話す。実現するにはダービーを超えるパフォーマンスを見せたオークスの再現ができるかにかかってくるが果たして!?
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
東京スポーツ 今日の紙面
東京スポーツ 今日の紙面
ジャパンC追い切り オルフェ瞬脚一気
・スクープ! 桑田&福山紅白で仰天合体
・ベッカムLA退団後の気になる進路は
・まだいる!飛行機内のモンスター芸能人

ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング