2歳GIは若駒診断のスペシャリストに聞くのが一番! ということで、以前このコーナーで小倉2歳Sをビシッと当てた横手礼一氏が再登板です。

横手礼一
◆今週のチャレンジャー…横手礼一
◆普段の予想スタイル…パドック、返し馬。パドック派のストロングポイントは、出走履歴が少ない馬の能力、適性面について、書斎派よりも一足早くジャッジができるということに尽きる。この新馬は血統で人気しているけど実際にはたいしたことないな、とか、この気性では馬群で揉まれる競馬は不安だ、とか、この走法では外を回すしかないから内が止まらない今日の馬場では割引、などなど、現場の知見でリードを稼いで人気の裏をつくのが基本スタイル。
◆横手氏の詳しいプロフィール、馬券サバイバーのルールは、
競馬王ブログをご覧ください。
◆勝負レース◆
(日)阪神11R 阪神ジュベナイルF
関西圏は京都で連続開催のあとの暮れの阪神、というスケジュール。キャリアの浅い2歳馬だから、直線に坂があるコースで走るのが阪神ジュベナイルFが初めて、というケースも少なくない。今回の出走馬では18頭のうち8頭が坂コース未経験。サウンドリアーナとローブティサージュもこれに該当する。非力な牝馬にとって直線の上り坂の影響は軽視すべきではない。阪神JFにかぎって関東馬の活躍が目立つのは、「坂コース経験の有無」というファクターが大きな理由になっている。
じつはこれは『競馬王テクニカル・勝負レース編』の第6章・コース攻略編で書かせてもらったネタである。今年から坂コースの東京にアルテミスSがステップとして設置されたので、坂コースを経由して本番に臨む馬がもっと増えるかと思ったが、そうでもない。依然として坂経験は馬券的に有効なストロングポイントになりうると判断して、ここを勝負レースとする。
◎06.コレクターアイテム
○18.アユサン
単勝 6 50%
馬連 6-18 50%
アルテミスS組の二頭は前走と同じくらい走ればここも勝ち負けになる。コース経験と地元の利があるコレクターアイテムの優位は動かない。アユサンは右回り、輸送競馬など不安材料があるが、能力・適性面から逆転の筆頭候補はこの馬だろう。馬連を抑えにする。
◆来週のチャレンジャーは…
血統のスペシャリスト・栗山求氏です。

競馬王テクニカル
『競馬王テクニカル勝負レース編』が、12月8日に白夜書房から発売されます。
「競馬王」4年分の記事から、すぐに効く30の技術を厳選した内容で、亀谷敬正、今井雅宏、井内利彰、棟広良隆など、実力派プロ予想家たちが実践する「勝負レースの決め方、獲り方」を凝縮してお届けします。
勝負のセオリー、レース選択、必殺の奥義、資金配分、買い方、心理術など、読むだけで「競馬の勝ち方」がはっきりと見えてくるはずです。