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内田博幸騎手/有馬記念 Part1 『菊花賞で魅せたロングスパートの真実』

  • 2012年12月20日(木) 12時00分
1年の総決算となる有馬記念。ジャパンCで壮絶な競り合いを演じたジェンティルドンナとオルフェーヴルが出走を回避し、皐月賞と菊花賞の2冠を制したゴールドシップが、主役に躍り出たと言っても過言ではない状況となった。皐月賞での内を突く大胆なコース取り、菊花賞でのロングスパートと、鞍上の内田博幸の手綱さばきが、ゴールドシップの強さを引き出し、勝利に導く結果となった。古馬と初めての対戦となる有馬記念で、内田はどうゴールドシップを導くのか? 果たして秘策はあるのか? レースへの意気込みを中心に、じっくりと話を聞いた。(取材・文:佐々木祥恵)

 皐月賞を制覇したゴールドシップは、2番人気で日本ダービーに臨んだものの、5着と敗れた。夏場に疲れを癒し、十分に英気を養ったゴールドシップは、秋の最大目標でもある菊花賞に向けて、神戸新聞杯から始動した。神戸新聞杯は、菊花賞へ向けてのステップレースではあるものの「勝たなければいけないレース」と内田は考えていた。

内田博幸騎手

神戸新聞杯は勝たなければいけないレースだった

「皐月賞はたまたま優勝できたと思われたくないというのはありました。休み明けの一戦ですし、馬も生き物ですから、負けてしまう可能性もあるでしょう。でも、メンバーを見た時に、勝たなければならないと思いました。それに、GI馬はやはり違う、この馬は強い! というレースも見せたかったですしね」

 内田は、跨ったその背中から、夏を経て、さらに成長していることも感じ取っていた。

「元々、馬自体の能力が高かったのですが

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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