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中山金杯、京都金杯、シンザン記念追い切り診断

  • 2013年01月03日(木) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆土曜中山11R・中山金杯(GIII)
・ジャスタウェイ
 予定されていた朝日CCを熱発で回避。4日ほど調教を休む時期はあったものの、その後は順調に調教を重ねており「ひと休みしたことで、更に状態を上げることができていると思います」とは須貝尚介調教師。

 追い切り時計が極端に遅くなっているが、このあたりは馬場が悪い点を考慮しなければいけないだろう。時計よりも順調に調教を重ねているという点を評価すべきだが、ただ今回のコーナー4つの2000mでどのようなパフォーマンスができるか、状態以上に今回の競走条件が好走の鍵を握っているように思う。

◆土曜京都11R・京都金杯(GIII)
・ダノンシャーク
 昨年の京都金杯が54キロで2着。そこから6戦、すべて重賞で勝ち馬から0.5秒差以内の競馬、特に前走マイルCSでは6着と健闘していることから、57キロというハンデも仕方ないかも知れない。

 中6週だが、追い切り本数はしっかりとこなしており、最終追い切りは全休明けの1月2日。チュウワストライクを追いかける坂路での追い切りだったが、最後は一杯になる相手に対して、持ったままで併入。さすがに馬場が重く、時計は4F56.2秒と掛かってしまったが、動き自体は軽快。コンディションはここ一連のレース時とほぼ変わらないだけに、あとは斤量との戦いということになりそうだ。

・ショウリュウムーン
 前走朝日CCは直線で進路があったということもあるが、牡馬相手の混戦をしっかりと差し切っての勝利。状態面ではまだ上積みのありそうな状況だっただけに、今回へ向けての調整が楽しみだった。

 ただこの中間は追い切りが2本。レース前日の1月4日にも少し時計を出す予定なので、結果的には3本ということになりそうだが、物足りなかったのが12月31日の追い切り。非常に重い馬場だったとはいえ、開門直後2頭目に駆け上がって4F57.5秒。最後も余力のない感じだっただけに、この馬らしい追い切りの動きだったとは言えない。レース前日の調整でどのように変化しているか、また注目すべきところだが、現時点ではさほど強調して前走からの上積みはない。

◆日曜京都10R・万葉S
・デスペラード
 前走ステイヤーズS後は有馬記念の出走を目指していたものの、賞金順で出走叶わず、目標をこのレースに変更。1週に1本、DPでの追い切りを消化するというローテーションで、ここまで順調に来ている。

 最終追い切りもDPで単走。6F80.3-5F64.2-4F49.4-3F36.0-1F11.3秒と全体の時計は速くないものの、ラストの伸びは年末より鋭くなっている。追い切りラップは2走前1着時に似た数字になっており、前走時のダメージよりも上積みの方が大きい、そんなレースになりそうだ。

◆日曜京都11R・シンザン記念(GIII)
・カオスモス
 前走千両賞は逃げたコパノリチャードを最後にきっちり捕らえての勝利。先行して抜け出す、安定感のある競馬っぷりで、ここまで5戦は掲示板を外していない。デビュー前から坂路での動きが目立っていた素質は本物だったということだろう。

 ただこの中間は坂路の馬場状態が悪いということもあり、この馬らしい動きの良さは見られていない。もちろん時計も遅く、好走時と比較すると、かなり遅い。それでも12月27日には坂路4F53.1秒をマークしているように、今の馬場状態ではトップクラスの数字をマーク。調教本数もしっかりしているだけに、前走より状態が落ちているということはないだろうが、阪神競馬場のような、直線に坂のあるコースの方がパフォーマンスを上げる印象もある。


【美浦トラックマン情報】
◆土曜中山10R・ジュニアC
・ヘルデンテノール
 ひいらぎ賞を除外された後、ここに目標を切り替えて入念に調整。暮れには、あのサンカルロに引けをとらない迫力を見せたように、早くもオープン級の風格を見せている。今週も軽く仕掛けた程度で1F11秒台。仕上がりの不安はないし、前走時より動きが良化している。その前走が超スローを外から差しきるという強い内容。この相手関係でも力負けはないし、折り合いをつけやすい千六も有利な材料。

・マイネルホウオウ
 夏場から大きな休養を取らずに使われているが、疲れや反動は一切なく、引き続き絶好調をアピールしている。年末には調教を再開して、今週はポリトラックで64秒9-36秒4。併せたサンタンジェロに半馬身遅れる形になったが、これは4馬身追走したぶん。直線目一杯に追えたように元気一杯、仕掛けてからの反応も良く、体全体を使ったパワフルな動きが目立っていた。札幌2歳S2着のラウンドワールドや、朝日杯FS3着のゴットフリートと、際どい勝負をしているように、オープン特別では実績断然。状態。条件ともに不安材料はなく、勝ち負けの競馬になる。

◆土曜中山12R・4歳上1000万下
・ケイアイエレガント
 坂路オンリーではなく、平地での運動量を増やしたことで、なかなか絞れなかった馬体もだいぶすっきり。今回は500キロ前後での出走も可能と思える。久しぶりに芝を使った前走の中山戦は、前が詰まる不利を受けながらも、勝ち馬からはコンマ5秒差の5着。体調さえ戻れば、このクラスでも戦える力は十分にある。2キロ減の嶋田騎手を再度器用して、陣営としても「連突入」の期待大。半兄のケイアイライジン(準OP)も、芝のマイルできっかけをつかんだ馬で(京成杯AH4着)、やはり中山のこの条件ベストの可能性はきわめて高い。

◆日曜中山9R・寒竹賞
・ケンブリッジサン
 前走のホープフルS。レース前の調教で必ず速い時計を1回はマークしていたが、前走だけは最高時計が68秒9と控えた。そのため直線入り口まで手応え十分だったわりに、追い出されてから伸びを欠き残り1Fで失速してしまった。調教過程がもの足りない結果になったような気がした。今回の直前追いは、終いを重視した内容ではあったが、ゴール前で鋭く反応して5F66秒6〜上がり37秒0。そして最後の1Fを11秒6。攻め強化しての自己条件。狙い打ち。

◆日曜中山11R・ジャニュアリーS
・エクセルシオール
 3Fの最終追い切りはウッドコースに入り、単走で5F71秒6-3F40秒0-1F12秒6と押した内容だったが、暮れの27日と31日の動きが絶好と言えるもので、特に31日は終い重点とはいえ、ウッドの大外を回り3F39秒6-1F12秒1と、まさに重心が沈んだ走法からスピード感満点の内容を消化。それだけに、直前は調教程度の15-15でも全く心配なし。前走初のダート戦でも難なくクリアー。着差以上の強さを見せつけており、今回OPの強敵相手といえ全く力の差はなし。むしろスタートセンス、スピード能力、勢いを考えれば、ここも無事突破の可能性は高い。休み明けを叩いて3戦目。絶好のローテーションにも守られ連勝のチャンス。

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