新しい年が明け、POG愛好家の注目も3歳世代から2歳世代へと移っていく。私自身ももうすぐ新しい赤本の準備に入らなくてはならなくなるが、その前の、ちょっと暇とも言えるいまの時期だからこそ、文字通りのヒマネタを書いてみたい。
かつての赤本、あるいはその前身のPOG本では、「○○な馬ばかり10頭」というコーナーがあった。実際の指名では絶対選ばないような、特定のテーマに沿った10頭のチョイスである。読み物色が強く、いまのページ繰りでは到底やれないような企画だ。
その中で、何回か「産駒が今年1頭しかいない種牡馬の産駒ばかり10頭」をやったことがある。そもそもJRAに登録されないことが多いのだが、今年だとどんな馬たちになるだろうか?
アンクルスーパー×ウインクルビーナス(牝)
ウインマーベラス×クローズユアアイズ(牝)
エスプリシーズ×ウイングシャイニー(牝)
キッケンクリス×スピードビウ(牡)
ゴールドキング×モープラ(牝)
サッカーボーイ×ウィンディギフト(牝)
サニングデール×アンジェラスロマン(牡)
シュイベモア×アスカジョオー(牝)
スズノミヤビオー×スズノマーガレット(牝)
ダイタクバートラム×トップデラッキ(牝)
トーセンロッキー×トーセンスマッシュ(牡)
ナスダックパワー×バトルアルテア(牝)
ナリタセンチュリー×ナリタルナパーク(牝)
ネーミングライツ×ミユキ(牡)
ハイパーディライト×ヒカルセレーネ(牝)
バトルライン×ピアローズ(牝)
バブルガムフェロー×ミッドアロマ(牝)
ヒシミラクル×セクシーウルフ(牡)
ブレイクタイム×オカノスズラン(牡)
マチカネキンノホシ×ゴージャスクィーン(牝)
モエレプルトス×シャークムスメ(牝)
リキアイサイレンス×カーリービッド(牝)
つい面白くなって全部挙げてしまった。マル外や持ち込みの父、つまり横文字の種牡馬と、アラブの種牡馬を除くとこれで全部だと思う(見落としがあったら申し訳ない)。「君、誰や!?」という種牡馬もいれば、種付けシーズン序盤で死亡したバブルガムフェロー、さらにGI馬の父としてはサッカーボーイなども名を連ねていてしみじみとする。
ゲームの勝ち負けにはまったく関係ないことだが、逆にゲームに勝とうと思ってする調べものでは絶対出てこないものを調べてみるのは、それ自体面白い。
今回、今年の2歳馬には兵庫県産(リンカーン×ファキューラの牡馬)や福岡県産(フサイチリシャール×アロマホークの牝馬)、北海道でも江別市産(キングヘイロー×マイピュアレディの牝馬)の馬が各1頭血統登録されていることなども発見してしまった。その一方で、岩手県産が1頭のみ(アグネスデジタル×スプリングダイアナ)になっていることにも驚いた。
こうしたことを知っていたからなんだというわけではないが、知っていたほうが楽しいというのもまた、事実である。