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浜中騎手から学ぶこと

  • 2013年01月11日(金) 12時00分
 少し遅くなりましたが、みなさま明けましておめでとうございます。

 2013年が始まりましたね。私の仕事始めはトレセンでの取材に始まり、日曜日フジテレビ「みんなのKEIBA」に出演。シンザン記念の本命をタマモベストプレイにし、3着…。また週末すべてを総合しての馬券の終始はトントンで終わる結果となり、なんとく2013年は浮き沈みなく平穏な年となりそうな、そんな幕開けとなりました。

 さて新しくリニューアルされた「みんなのKEIBA」ですが、新たに大島麻衣ちゃんが参加。始めてとは思えないほどの堂々とした喋りと受け答えは、とても25歳とは思えない風格。かたわらにいて、スゴイ子だなぁ〜と感心をさせられっぱなしでした。

 昨年の騎手リーディングを制した浜中騎手もそうですが、近年、若者たちの度胸の良さや一時の感情だけに流されない冷静な対応、そして気持ちの切りかえの早さには驚かされます。

 エイシントップでの今回の勝利にしても、前走の朝日杯FSにおいての騎乗に対するレース後の師の酷評は、浜中騎手自身にとってさまざまな感情が沸き起こったことでしょう。西園師も大人気ない対応をしてしまったと、今回のレース後にコメントされていましたが、あの時それに対して事を荒らげることなく、こうして再び結果を出すあたりに、浜中俊という人物の器の大きさと頭の良さを感じずにはいられません。そしてその背景には、やはり師匠である坂口正大氏の存在が彼を真っ直ぐと正しい方向へと導いているのでしょう。

 人は1人では生きていけないと言いますが、何事においても結局最後は人と人との関係で成り立つもの。37歳にしてもなお、小さなことにクヨクヨとし、過去の後悔を引きずりまくり、感情の起伏が激しい自分自身を情けなく思うと同時に、浜中騎手のそういった人間性を、素直に見習いたいなぁと思う、2013年です。

 さて今週の競馬ですが、日経新春杯は難しい。取材をしていても、騎乗する騎手や新聞記者すべての人間が、「どれが勝ってもおかしくないメンバーだよね」と、展開ひとつで勝ち馬が変わりそうです。

 取材を通してデキの良さを感じたのは、ダコール。しかし先週の馬場を見ていると、先行勢内枠有利な流れで、ダコールにとっては厳しい馬場のようにも…。軸は週末まで迷いそうです。

 さて、その他のレースでも気になる馬が。紅梅Sはレッドオーヴァル、大和Sはアドマイヤロイヤルに。

それではみなさん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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