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東海Sを読む

  • 2013年01月18日(金) 18時00分
 まず中京のダート1800mのコースについて触れたい。ゲートが置かれる位置は正面スタンドから見て直線の少し左側だ。上り坂の途中から発馬を切ることになる。坂の最初から発進するわけではないため1角にはすんなりとした格好で入りやすい。向こう正面は緩やかな上り坂で残り約1000mを迎えたあたりで下り坂に変わる。

 ポイントはこの次だろう。3〜4角は下る一方で直線に入っていくのだ。そして直線に入ると一転して急坂が待つ。

 平たん部分に加えて下り坂と上り坂が要所にミックスしている。コース全体が非常に起伏に富んだ形態である。1800mではあるがそれ以上の持久力が求められる舞台といっていい。アップダウンが激しいためかもしれない。

 追撃型は追走に脚を使って伸びきれないことも多い。先行タイプも楽ではないのだが後続が伸び切れないことで結果として残ることが多い。差し馬でもパワー系であれば持ち味を存分に発揮できるコースではないだろうか。

 ソリタリーキングを推す。スタミナがありスピードを持続することができる。先行タイプが外枠に集まっていることで2角あたりまでは流れが落ち着きにくいはず。3角の下り坂を利用して進出を図ることが可能でそうなれば容易にスピードが落ちることはない。左回りに実績がある点も心強い材料だ。

 ナムラタイタンは脚質面に幅が出て距離の融通も利く。左回りと距離短縮もプラスに出る。伸び盛りのグランドシチー。競馬に注文がつかないタイプで追い比べになれば楽しみは膨らむ。

 ホッコータルマエはいくらかワンペースのタイプに映るが気が良くて安定度が高い。内枠を生かしてハートビートソングがソツのない立ち回りを見せる。行きっぷりがよくいい脚を持続できる点も頼もしい。

 アイファーソングには歓迎材料とはいえない外枠だが発馬直後の坂を越えれば2角までは平たんの部分が続く。コース形態を味方につけた粘りに期待したい。

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1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分〜17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。

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