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早生まれは得? 損?(須田鷹雄)

  • 2013年01月25日(金) 18時00分
 皆さんが指名馬を選ぶ際に、誕生日もひとつのファクターになっていることと思う。

 参考までに、今年血統登録されている2歳世代でいちばん生まれが早いのはゼンノロブロイ×スムーズセイリング(牝)の1月4日。一番遅いのはオレハマッテメゼ×メロンパン(牝)の7月13日。後者は南半球に持っていったらいいのではと思うが(実質的にひとつ下の世代と走れる)、ともあれ同世代でも生まれにはかなりの幅がある。

 かつて、早生まれはPOGにおいて正義であった。特にマル外が強かった時代には、1月生まれのマル外がかなり活躍したものだ。

 しかし時代が流れ、早生まれのリスクも言われるようになってきた。初期育成中の運動量など馬そのものに関する理由を言う人もいるし、早生まれは体格が大きいのでセリで見栄えがする→高くなりやすい→プロフィールが誇大になりやすい、というPOG上の理由も考えられる。

 そこで今回はPOG上の評価が確定している4〜13歳世代からセール取引馬、それも社台グループ生産馬(海外での生産馬含まず)のみを取り上げて生月別成績を調べてみた。なおセレクトセール組のみを対象(当歳・1歳両セッションを含む)とし、千葉セリなどは除いてある。成績はPOG期間内に限り、結果はこちら。

※左から着度数、勝率、連対率、複勝率、1走あたり賞金
1月生 [089-096-066-0462]、12.5%、25.9%、35.2%、192万円
2月生 [266-244-213-1193]、13.9%、26.6%、37.7%、225万円
3月生 [313-222-231-1275]、15.3%、26.2%、37.5%、262万円
4月生 [175-144-105-0836]、13.9%、25.3%、33.7%、189万円
5月生 [041-033-032-0209]、13.0%、23.5%、33.7%、151万円
6月生 [002-000-000-0002]、50.0%、50.0%、50.0%、425万円

 賞金まで含めて考えると、1→2→3月と成績は上がっていき、4→5月と下がっていく形(6月生まれは1頭のみなので除いて考える)。POGは競走人生の中でも早いタイミングの勝負なので、生まれも早いに越したことはないが、早すぎるのも微妙で3月あたりが無難という印象だ。

 ちなみに、社台グループの「セール取引馬以外」(主取り含む)だとこうなる。

※左から着度数、勝率、連対率、複勝率、1走あたり賞金
1月生 [182-137-135-0982]、12.7%、22.2%、31.6%、213万円
2月生 [462-381-371-2344]、13.0%、23.7%、34.1%、194万円
3月生 [563-411-410-2618]、14.1%、24.3%、34.6%、222万円
4月生 [595-459-404-2522]、14.9%、26.5%、36.6%、229万円
5月生 [333-310-218-1399]、14.7%、28.5%、38.1%、234万円
6月生 [002-010-017-0081]、16.9%、24.6%、37.7%、156万円

 こちらのほうが1〜5月がフラットな印象。この差が何によるものなのかは今後も考察を続けてみたい。

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