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根岸S、シルクロードS追い切り診断

  • 2013年01月24日(木) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・根岸S(GIII)
・エーシンウェズン
 前走カペラSでは決して適性が高いとは思えない小回りのダート1200mで2着。そのレース内容に「あらためて、今の充実ぶりを感じた」とは野中賢二調教師。この中間も元気いっぱい。年明けから坂路で4F53秒台の追い切りを週1本のペースで継続。仕上がりに関しては文句のつけようがない調教量。最終追い切りもかなりハードになったが、その分、4F時計は23日で一番。とにかくお釣りを残さない仕上げができた今回は重賞制覇に最も近い状態ではないだろうか。

・ガンジス
 2走前武蔵野S2着後、前走のギャラクシーSでオープン2勝目。その後はノーザンFしがらきに放牧に出されているが、これは間隔があく場合のお決まりパターン。前走時も中間はノーザンFしがらきに放牧に出されている。だからといって調教本数が少ないわけではなく、きっちり追い切りを消化。最終追い切りは同じく根岸Sに出走するタイセイレジェンドを追走する内容だったが、最後は追いつくことができなかった。ただ前走時の追い切りでも追いかけたトシギャングスターに追いつくことができなかっただけに、遅れは心配ないだろう。この馬として、いつも通りの調整でレースに出走することができそうだ。

◆日曜京都11R・シルクロードS(GIII)
・ドリームバレンチノ
 スプリンターズS3着から久しぶりのレースということになるが、中間の調教量は決して多くない。同じくらいの休養期間だった福島民友Cで調教量は少なくて1着になっているだけに、本数自体に問題はないかも知れない。最終追い切りは松山弘平騎手が跨って単走。ラスト2F標識を過ぎて、左手前に替えた際に少しバランスを崩し、その後の伸びも平凡。もちろん馬場が重かったことがあるとは思うが、スプリンターズS時の追い切りでは抜群のラストの伸びを見せていただけに、当然ながら当時の状態にはまだないだろう。

・サドンストーム
 昨秋から京都芝1200mは4走しているが、着順はともかく、勝ち馬からの着差は京阪杯の0.5秒差が最大と、決して大負けしないコース。前走に関しても確実な末脚を見せており、安定した走りを見せている。今回は池添謙一騎手が初めて手綱を握るということで、追い切りにも騎乗。その動きだが、もたれるような仕草を見せており、追われてからは頭を上げるという、見た目には決して評価できない内容。数字的にも4F時計が遅く、だからといってラスト1Fが速いわけではない。これでは追い切り内容から高い評価をするわけにはいかないだろう。

・アイラブリリ
 桂川S、淀短距離Sと京都芝1200mを連勝中。その勢いに加えて、ハナを切っても番手につけても自分の競馬ができるという強みが、難解な出走メンバーの中でも安定味を感じさせてくれる。今回は中1週。強行軍のようにも思えるが、3走して2勝している、むしろ得意なローテーション。最終追い切りも頭数の少ない、走りやすい時間帯だったとはいえ、軽快な走りを見せて、自ら走る気を見せていた。動き自体に問題はなく、再び好走しても不思議ないが、強いて好走時との相違点を挙げれば、最終追い切りの坂路でのラップの踏み方。これまでは終い最速になるラップだったのが、今回は3F目が最速になったということ。見た目は良かったとしても、個人的にはこのデータがかなり重要なことだと考えている。

【美浦トラックマン情報】
◆土曜東京9R・調布特別(1000万下)
・ジョングルール
 ここにきて、日、水、日、水曜と意欲的に乗り込み重さを解消。今週はメイショウキリコ、ニシノフェミニンを外から大きく追走する形。並ぶ問もなく抜け出して、結果単走になったが、迫力ある伸ぴ脚が目立っていた。この追いと輸送でキッチリ仕上がりそうだ。去年の春は弥生賞を使ってクラシックも見据えていた馬。その後は勝ち味の遅さを出しているが、このクラスでは能力が違うハズ。いきなり好勝負できる。

・ヴェルデグリーン
 ダート戦で惨敗後、ひと息入れ芝へ戻しての前走500万下。中団の外目をスムーズに追走し、向こう正面からじょじょに追い上げ、抜群の手応えで4角へ。最後の1F手前で先頭に立つと一気に弾けて完勝。ひと皮剥けた内容での勝利。今回は中1週の競馬で終いこそセーブしたが、初めて6Fの長めを追われ、84.6〜上がり40.0秒。速い時計とは言えないが、バランスの取れた素晴らしいフォームで、芯の入った動きを披露。昇級戦でも狙い目十分。

◆土曜東京10R・クロッカスS(OP)
・コトブキゴールド
 2戦続けて痛恨の出遅れ。それでも流れが向いた2走前は直線だけの競馬で3着まで押し上げたが、展開不向きの前走は6着止まり。「距離も若千長い印象を受けた」(ベリー騎手)ということで、今回は1600→1400mヘ。少しでも前半が流れてくれるようなら、オープン馬相手でも一発を狙える決め手は持っている。たっぷりと間隔をとって、この中間も北馬場と坂路主体の熱心な乗り込み。細身ながらも馬体をひと回り大きく見せており、体調は引き続き文句なしの◎。ここは改めて好勝負を期待したい。

◆土曜東京11R・白富士S(OP)
・ムーンリットレイク
 昨年の札幌戦以来の競馬になるが、年明けから調教を再開。3週連続で意欲的に追われ、今週はウッドチップで82.8〜67.0〜38.8秒。併せ馬の形ではなかったが、2秒近く前を走っていた同厩舎の馬を目標に、直線目一杯に追ってゴールイン。追ってからの反応・伸び脚ともに鋭さ満点、久々感は全まったくなく、9分以上と言える状態が整っている。ここまで6戦5勝、負けた一戦も初勝利の直後に挑戦したプリンシパルSの2着と、間違いなく重賞を狙える素質馬。先行力があり、開幕週の馬場も大歓迎と、不安材料はなく、強い勝ち方を見せる。

◆日曜東京10R・節分S(1600万下)
・トゥザサミット
 23日の最終調教は、南Dコースに入り単走追い。5Fから折り合いがついて、ラスト1Fキチッと追い切って5F66.4〜3F39.5秒をマーク。調教では目立たないタイプだけに、ラスト1F13.5秒もかかったが、ローテーションが厳しい中で、強めに追い切られたことは好調キープの証。昨夏から1400m戦を連続して使っていただけに、今回の距離1600戦に多少の不安はあるが、ここ3走の好走ぶりからハンデの55キロはかなり恵まれており、一瞬の決め手くらべとなりそうな展開面も大きな味方となるはず。前走が前が壁になって脚を余した一戦だけに疲れは皆無。今度こそ東京コースで末脚爆発だ。

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