新年会トークも、いよいよ最終回。『理想のジョッキー像』や『2013年、僕の見どころ』などなど、競馬についての真面目な話から、いよいよ宴は最終局面に…。読者のみなさんへのプレゼントとして、今年の干支である蛇の絵と競走馬の絵、それぞれにサインを描いてもらいました。抱腹絶倒の画伯作品をついに公開!
■今年の目標は、中身で去年を上回ること!
3人の考える理想の騎手とは
──今回は、ちょっと真面目なテーマで攻めたいと思います。まず最初は、『僕たちが描く理想のジョッキー像』。では、川須くんからお願いします。
川須 そうですねぇ、後輩から目標にされるようなジョッキーになりたいですね。
高倉 そういうお前は、誰が目標なの?
川須 ん〜、松岡さんとか、かっこいいなぁと思う。仕事とプライベートのオンとオフがはっきりしているところとか。
松山 僕は、人に夢を与えられるような騎手になりたいなぁ。
川須 具体的に、目標にしている先輩とかいるんですか?
松山 いっぱいいるよ。身近な存在としては、やっぱり池添さんかな。あの大一番での強さには憧れる。
高倉 僕は、「コイツを乗せれば間違いない!」って、頼りにされるジョッキーになりたい。競馬関係者の方だけじゃなく、ファンからもそう思ってもらえるようなジョッキーになれたらいいなぁ。
──続いて、『2013年、ジョッキーとしてこれだけは叶えたいこと』。数字の目標でもいいですし、内容でもいいですし、技術的なことでもいいです。
川須 1年が終わったときに、去年より良かったなぁって思えたらいいかな〜。
高倉 お前、マジメに答えろよ!
川須 マジメに答えてるよ。もちろん、前年以上の賞金を獲得するとか、前年以上に勝つとか、数字で上回ることも大事だけど、それより僕は、中身で前年を上回りたい。実際、去年は2011年より勝ち星は減ったけど、1年を通して中身は濃かったし。
高倉 なるほど、そういうことね。僕も同じかな。僕も去年は、重賞を勝たせてもらったいっぽうで、人を落馬させてしまったり、いろんな意味で中身が濃かった。いろいろと勉強になった年だったな。
川須 たしかに高倉は、良くも悪くも濃い1年だったね。
高倉 波瀾万丈だったよ(笑)。上半期はすごく調子が良かったんだけど、中京記念を勝った翌週から、11月3週目まで勝てない時期があって。あの時期は、すごく長く感じたよ。でも、重賞を勝てたのは本当に大きかった。デビューしてまだ3年だけど、去年が一番内容が濃かったし、いろいろ学んだなぁっていう実感がある。
松山 僕も同じだな。数より内容。
川須 松山先輩は、去年勝ちましたもんね〜。
松山 なんかね、これまで毎年、来年が勝負の年だなって思ってる気がする。1年目は新人賞を獲って、さぁこれからだ、2年目が勝負だと思ったし、2年目から3年目のときは、いよいよ減量がなくなるから、今年が勝負だなと思った。今年は今年で、去年たくさん勝たせてもらったから、真価が問われるっていうか、今年こそが勝負だなって思うし。
──松山くんは、新人賞受賞から始まって、けっこう波がありましたものね。
松山 そうですね。性格と一緒です(笑)。
高倉 松山先輩の場合、落馬が多かったですからね。あれはつらかったんじゃないかと思う。
松山 うん。でもね、つらかったけど、ケガが続いたときも支えてくれる方たちがたくさんいたから。今があるのは、本当にそういう方たちのおかげだと思ってるよ。
──では、最後のテーマです。ズバリ、『2013年、僕の見どころ』! ファンに向けて、一番注目してほしいところを教えてください。
川須 スタート! ゲートセンスを見てほしいです。今年は“逃げの川須”で!
高倉 僕は、鞭の持ち替えかな。
松山 それいいね。たしかに高倉は速い。すごいと思う。
高倉 ありがとうございます。ステッキワークと、あとは馬を真っ直ぐに走らせる技術に注目してほしいです。
松山 どうしよう…、今の僕は誇れるものがないなぁ。ゲートにしても、折り合いにしても、全然足りないし…。そういえばこの前、ある取材を受けたときに、「松山くんて個性がないよね。いろんな乗り方をするし」って言われた。たしかに今は“ココを見て!”って言えるところがないなぁ…。
──でも、それもひとつの答えだと思います。
松山 そうですよね。徐々にでも自分のスタイルを固めていきたいです。今年は、自分で誇れるものをちゃんと見つけて、見どころを増やせるような年にします!
──では最後に、読者プレゼント用のサインを書いていただきたいのですが。新年ということで、サインの隣に、今年の干支である蛇の絵も描いてください!
一同 え〜〜〜!
松山 僕、めっちゃ絵下手なんだよなぁ…。そういえば、優作がすごく上手い! 競馬学校のころ馬の絵を描く授業があって、馬を見ながら描くんだけど、見たところでまったく立体的に描けなくて。途中であきらめて、隣の優作の絵をそのまま写した(笑)。
──ちなみに、川須くんと高倉くんは、絵心に自信はありますか?
川須・高倉 ………。※黙々と描き続けるふたり。
松山 あ、高倉の蛇、かわいくていいなぁ。お前、上手いなぁ。
高倉 上手くもなく下手でもなく(苦笑)。ちょ、川須の!!! それコブラだし、しかも顔があるし(笑)! それ、人やん!
〜お知らせ〜
世界でひとつだけの貴重な(?)作品たちを、フレームに入れてプレゼントいたします。応募方法など詳細は、次週、当コーナーにて。それでは、ユーザーのみなさん、松山画伯、川須画伯、高倉画伯の素晴らしい作品をご堪能ください!
【次回のキシュトーーク!は?】
次回からは、『キシュトーーク!』レギュラーの5人が、それぞれ対談したい先輩を指名する“ご指名対談”がスタート。第1回は、高倉騎手のご指名を受けた酒井学騎手が登場します。お楽しみに!