つい先日、年が明けたと思ったら早2月。来週には競馬学校騎手過程の卒業式も行なわれ、来月には新しい名前のジョッキーがターフに登場するシーズンなのですね。
丸坊主の初々しい新人騎手たちも、夏を過ぎるころには立派な髪型となって、その面影も薄れていくのでしょう…。もうすでにそういった傾向にあるのですが、私とさほど年齢のかわらない母を持つ子も存在し、口に出さずともオバちゃん扱いされているのをヒシヒシと感じることに…。そして、いずれは母のほうが年下ですなんて子がでてくるのでしょう。もうそろそろ私も繁殖入りの準備をしないとなぁ…と真剣に思います。
さて話は変わり今週月曜日にはJRA賞が行われ、有力馬たちの今年の動向が徐々に明らかとなりました。そんな中、池添騎手が2か月間に渡るロンシャン行きを発表。とはいえ、行ったからといって今年の凱旋門賞でオルフェーヴルに乗れるという確証はなく、まだまだ険しい状況の様子。
しかしそれを踏まえても、あえて決断したこの遠征には、やはり昨年の凱旋門賞でオルフェーヴルに乗れなかったことに対する悔しさが自分の中で一生消えることはないと話していた池添騎手の強い思いと、その過去に立ち向かっていく強い精神あってこそのもの。
この勇気ある決断には個人的に胸打たれるものがありましたし、やはり常にGIの舞台で素晴しいパフォーマンスができる池添騎手の強さの要因は、問題や課題から逃げずに、真っ向から立ち向かっていく芯の強さ、精神力にあるのかなぁと感じました。
昔から競馬の世界には「人が馬を作り、馬が人を作る」という言葉がありますが、あのやんちゃなオルフェーヴルを池添騎手が競走馬として作り上げ、そして今はオルフェーヴルが池添騎手をさらなる世界へと導いている、形成している、そんな印象を受けました。
池添騎手の勇気、本当にカッコイイです。
そして今週中、名手・安藤勝己騎手が引退を発表されました。中央に移籍されてからの安藤さんと言うと、物事に動じず飾らないお人柄で、誰もが好きになってしまうお方。ダイワスカーレットなど、愛馬を手の内に入れたときの騎乗には、メッチャめちゃシビレマシタ。
と同時に、勝利騎手インタビューなどで、「勝つつもりで乗っていなかったから、勝って僕もビックリした」なんてコメントを平然と口にしてしまうあたりが本当に潔く、ベテランゆえ貫禄と平常心での騎乗ぶりに、人としても騎手としても本当にカッコイイなぁ〜と、私も大ファンでした。
引退、寂しい気持ちはもちろんですが、あのストレートなもの言いの安藤さんのレース解説を早く見たいと思う気持ちも。引退式は2月3日の最終レース後とのこと。エールやお礼が飛び交うのでしょうね。
それではみなさん、週末はぜひとも京都競馬場へ。ホソジュンでしたぁ。