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フェブラリーS、ダイヤモンドS、小倉大賞典追い切り診断

  • 2013年02月14日(木) 18時00分
※フェブラリーS出走関西馬の追い切り診断レポートは、GIドキュメントコラム「フェブラリーS最終追い切りドキュメント」でお楽しみください。

【栗東トラックマン情報】
◆土曜東京11R・ダイヤモンドS(GII)
・アドマイヤラクティ
 12走前から馬券圏内を外したことがないように、非常に堅実な馬。前走AJCCも積極的なレースをしたが、最後まで踏ん張って、崩れることはなかった。その原動力となっているであろうものが、CWコースでの追い切りの動き。常に速い時計で動けており、それでも終い止まるようなことはない。今週もCW6F80.0秒と速い全体時計ながら、ラストは1F11.8秒。連戦の疲れはまったく感じられない。ただ一瞬にしてペースが速くなるようなレースになると、どうしても置かれてしまうところがあるだけに、長距離戦の今回はレースペースが重要になりそう。

・ファタモルガーナ
 レースの上がりタイムが3F33.1秒と超瞬発力勝負になったオクトーバーSで5着、レースの上がりタイムが3F36.9秒の我慢比べのようなステーヤーズSでは2着しているあたり、この馬の適性がどこにあるのは明確に分かる。それは追い切りを見ていてもよく分かるのだが、きれいなフットワークをしていて、重心もブレが少ない走り。ただ瞬時に加速することは不得意に見え、坂路での追い切りではラスト1F12.5秒を切るようなことは滅多とない。ただスピードに乗ればどこまでも走れそうというのは、今週の追い切りでイメージできる。調子に変動はなさそうなので、好走凡走の鍵はレースペースにありそうだ。

◆日曜小倉11R・小倉大賞典(GIII)
・パッションダンス
 前走後は「日経新春杯も検討したくらい」と友道康夫調教師が話すように、3連勝後も疲れなどは一切なく、この中間は単にレース間隔が空くので、リフレッシュ放牧に出されたという感じ。帰厩後、坂路での普通キャンターも時計になるほどパワーアップしているこの中間だが、追い切りではそこまで目立って速い時計を出すわけではない。最終追い切りは坂路で単走だったが、4F54.8〜1F13.9秒。数字の印象として物足りない部分はあるが、軽い芝に行けば、しっかり走れそうなイメージは沸くだけに、重賞のペースに戸惑うことがなければ、当然勝ち負けできる、そんな状態だろう。

・エクスペディション
 前走京都金杯15着後は吉澤Sウエストに放牧に出されており、1月23日に帰栗。そこから順調に調教を積んでいるが、1週前追い切りの時点では併せたセブンサミッツに大きく遅れる内容となっていた。それだけに今週の追い切りに注目していたが、単走での坂路追い。川須栄彦騎手が跨って、決して悪い動きではなかったと思うが、その時計は4F53.9秒。もちろん馬場状態が悪かったことを考慮しなければいけないが、2012年小倉記念1着時が4F51.8秒だったことを考えると、やはり夏場の方が調子を上げてくるタイプではないだろうか。とはいえ、前走時よりは力を出せる状態であることは間違いない。

・ダコール
 近3走は重賞挑戦が続いているが、人気より着順を上げることができていない現状。人気先行になるのは、ファンの期待が大きいからこそであり、それだけ素質を評価されてのことだろう。今回はいつも通り、中間に大山ヒルズへのリフレッシュ放牧を挟んでの一戦。この過程は4走前の釜山S1着時と同じ。調教本数が少ない点も当時と同じだが、違うのは最終追い切りの動き。馬場が重いこともあって、今週の追い切りは4F55.5〜1F14.1秒。ラスト1Fが最速ラップを踏めた釜山S時は4F55.1〜1F12.7秒だから、このあたりの動きの違いがレース結果に影響してくるような気がする。

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・フェブラリーS(GI)
・ガルボ
 芝路線から転じての初のダート挑戦。それを意識して追い切りは南のDコース(ダート)で実戦さながらの併せ馬。同厩舎の1000万条件コスモメルハバと500万スーパーボルトを2秒追走から、直線で進路を内にとり、残り1Fで馬体を併せると、一気に重心が沈んで、ゴール前で突き抜けての先着。5F61.2〜3F35.3〜1F11.3秒のタイムは内めを回ったこと、雨上がりで脚抜きのいい馬場を考慮しても、まさにレースなみと言えるもので、ゴール前の反応の良さも際立っていた。元来が気のいいタイプで稽古が実戦に結びつくこともしばしば。初ダートは苦戦の傾向にはあるが、これだけのスピード、切れ味を見せつけられると食指が動いて当然。ベストの距離、先行脚質有利の馬場状態で大駆けが十分にありそうだ。

◆日曜東京12R・金蹄S(1600万下)
・ドレミファドン
 東京ダートでは、この2100mだけを使われて[1-2-0-0]。昨年も同特別で2着、目標の一戦に向けて、万全の仕上がりを見せている。今週はウッドチップでキングロンシャープを2馬身追走して、68.1〜37.8秒。稽古はあまり動かない馬が、最後まで余力を残して楽々併入と、今までにない動きを見せている。キャリア14戦とまだまだ若い馬、本格化の雰囲気を見せ、得意の東京戦。負けられない一戦になる。

◆土曜東京12R・4歳上1000万下
・エフティシュタルク
 秋の東京戦6着のあとは、放牧に出されてリフレッシユ。1月中旬にトレセンに戻ってからは順調な乗り込みを消化。北馬場と坂路併用で十分な運動量をこなしており、馬体は重め感なくキツチリと仕上がっている。ひと頃は芝を主体に使われていたが、やはりその走りはダート向き。芝を使った1000万条件でも小差の5着という記録を残しているほどで、左回りのダートの適距離なら、いつでも勝ち負けして不思議のないポテンシャルの高さがある。早くから蛯名騎手を確保して、ここは久々ながらも勝負気配を感じる一戦。過去に3、2、1、3着と鉄砲実績も十分すぎるほどで、大きく狙う価値ありだろう。

◆土曜東京9R・セントポーリア賞(500万下)
・ヘルデンテノール
 デビュー前から動きの良さが目立っていた馬だが、今回も古馬のトウショウレイザーを子供扱いする絶好の動き。攻め馬からは、かなりの能力を感じさせる。前々走が折り合いに苦労しただけに、前走は、その点だけを意識して最後方からの競馬。さすがに届かなかったが、折り合って33.1秒の脚を使ったのは好材料。競馬を覚えてきた感があるだけに、今度は、もう少し前で競馬ができそうだ。

・オメガユニコーン
 前走の新馬戦。ジックリ乗り込まれてはきたが、毎回終い手加減した調教だけで体力不足が心配された。さらにスタートで出起きれて後方から。それで直線は1頭だけ違った伸び脚で差し切り、能力の高さを見せた。今回の追い切りは新馬のユニバーサルドーンを5Fから2馬身ほど追走し、ゴール前で追い出すと鋭く反応。アッという間に4馬身突き放して69.6〜上がり40.2秒。時計こそ速いとは言えないが、ビシッと追ったことに大きな価値。体力強化して連勝有望。

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