先週の当コラムでお伝えしたエーシントップ(牡・西園)の鞍上が乗り替わりとなる件。GII・ニュージーランドT(4月6日=中山芝外1600メートル)→GI・NHKマイルC(5月5日=東京芝1600メートル)の2鞍とも乗るという条件で内田博が手綱を取ることが先週中、発表された。
「向こう(内田博サイド)から連絡がありまして。『鞍上が空白になったそうですね』と言っていたから、東スポを見て電話してきたんじゃないですかね」という西園調教師のジョーク交じりの発言には肝を冷やしたが、まずはころ“名手”とのコンビが決まってひと安心。他陣営がクラシックへ執念を燃やす中、春を前にマイル路線に専念することを決断するのはそう多いことではない。早めのかじ取りがエーシントップにとってプラスに働くことを願いたい。
エーシントップの件だけでなく、クラシックシーズンの訪れとともに熱を帯びてくるのが“主戦争奪戦”。どの陣営もいいジョッキーを確保したいし、できれば早い段階で「トライアル→本番」のセットで約束を取り付けたいもの。ただジョッキー側からすればアクシデントなどもあるだけに「あまり早くに決めるのも…」と考えるのは当然だし、さらには馬主側の意向も加わってくる。三者三様の思惑が入り乱れるわけだ。
そんな中、紅梅Sを快勝したレッドオーヴァル(牝・安田)はGIII・チューリップ賞(3月2日=阪神芝外1600メートル)=クリスチャン→GI・桜花賞(4月7日=阪神芝外1600メートル)=ミルコと、「デムーロ兄弟」のバトンリレーという形で鞍上を確保。外国人騎手の少ない春のクラシックシーズンで、勝負強い名手をゲットできたというのは他陣営にとっても大きなプレッシャーになりそうだ。
一方、「できれば続けて乗れる人」という条件で鞍上を探していたのが、日曜(17日)東京のヒヤシンスS(ダ1600メートル)に出走予定のソロル(牡・中竹)。「ダート路線の馬がなぜ?」と言うなかれ。東京芝2000メートルの新馬戦で1位入線(→10着降着)したように、ソロルは“芝砂兼用馬”。中竹調教師もクラシック、特に日本ダービーへの意欲を捨てていない。
「前走(黒竹賞)を勝った後に番組を見てたら、ちょうどいいところにこのレースがあった。これは“お告げ”のようなものかなと(笑い)。ダートとはいえ、ここで賞金を加算できれば、ダービー出走に近づけるから」
ヒヤシンスS→トライアル→クラシック本番という異なるジャンルを含む路線を一人のジョッキーで固定するのはかなりの難易度だが、「とりあえずヒヤシンスは吉田豊」と決定した。その先は未定のようだが、「ウチと相性のいいジョッキーだし上手でしょ。結果次第ではその先も頼むことがあると思う」と“続投”のオプションも盛り込まれている。
当のソロルは「短期放牧を挟んでこちらがビックリするくらい、いい雰囲気になっている」と担当の白鳥助手。ここをクリアするようなら…久しぶりに吉田豊がクラシックで暴れるシーンが見られるかもしれない。
※本日は『トレセン発秘話』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
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