かつてダイワスカーレット(08年有馬記念を含むGI・4勝)は、ドバイ遠征の叩き台としてフェブラリーSを使うことを2度予定していた。目のケガと脚部不安によってともに幻に終わったが、無事に出走できていたら「おそらく圧勝していたでしょう」と語るのは当時の管理者・松田国調教師。
「あの馬は前に行けて直線で二の脚、三の脚を使えた。血統的にもスカーレット一族からはダートで走る馬もたくさん出ていますから、そういう意味でも適性はあったと思います」
スカーレットインクから派生する、いわゆる“スカーレット一族”は日本でも有数の牝系と言われているが、インクの孫スカーレットレディは、ダートで頂点を極めたヴァーミリアンを出しており、芝、ダートともに一流馬を送り出す家系だ。
ダイワスカーレットの兄ダイワメジャーもスカーレットと同じように先行して直線長く脚を使う特徴を持っていた。実際、メジャーはダートで勝ち鞍を挙げているが、血統的背景からもダートに使っていれば、芝と同じように大活躍していたかもしれない。
そんなダイワメジャーの産駒カレンブラックヒルで史上5頭目の芝&ダートGI・制覇を狙う平田調教師。そのセールスポイントを「前に行けて、さらに直線いい脚を使えるところ」と捉えている。これはまさにダイワメジャー、ダイワスカーレットと同じ。スカーレット一族のDNAをしっかり受け継ぐこの馬が初ダートを難なくこなしても不思議はない。
フェブラリーS当日、東京競馬場にはこのタイミングでダイワメジャーの主戦だった安藤勝元騎手がゲストで来場するという。“サイン派”(?)も、今年のフェブラリーSはカレンブラックヒルに要注目ということになる。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
※本日は『フェブラリーSのバージョンUP作戦』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

今日の東京スポーツ一面
▼
東京スポーツ 今日の紙面・
<GIフェブラリーS確定>東京本紙・舘林カレンブラックヒル◎・巨人・長野が本紙独占インタビューで仰天公約
・レスリング五輪存続で日本とトルコがまさかの共闘
・「八重の桜」高視聴率に貢献する西島秀俊の芸術肉体
・恋人射殺の義足ランナー“疑惑の銃弾”
・歌舞伎界久々の明るいニュース3連発
ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。