調整順調エピファネイア
来週の弥生賞に向け、エピファネイアは順調に調整を進めています。20日の1週前追い切りはウッドチップコースでルグランヴォヤージ、レッドバビロンと3頭併せ。福永騎手を背に一番後ろから折り合いをつけて上がって行き、直線では重い馬場にもかかわらず上がり11.7秒という鋭い伸びを見せていました。
「1月末の帰厩後、ひじょうに順調にきています。調教で無駄な動きをしなくなってきていますね。今週の1週間前追い切りもしっかりと負荷をかけることができました。折り合いもスムーズについていて、いい動きでした」と清山助手。
折り合いという課題については、前走のラジオNIKKEI杯2歳Sで得た経験が大きいと陣営は話しています。
「ラジオNIKKEI杯2歳Sでは、前に壁を作らず折り合いをつけて勝てた。これは今後に向けてとても大きい。あれを1回やっているか、いないかで今後が大きく変わると思う」(清山助手)
一方で、普段はシンボリクリスエス産駒特有の激しい面も見せているようですね。
「まだ少々幼いところがありますね。先日もプールの帰りにちょっとしたことで2本脚で立っていました」と苦笑いするのは担当の鈴木助手。まぁ、2本脚で立てる、ということは、それだけトモがしっかりしているという証拠でしょう。
顔つきをみてもまだ幼いなぁ、という印象があります。今後クラシックに向けてどう変わってくるのか、楽しみですね。
コパノリチャード雰囲良好
個性派のヴィルジニア
アーリントンCのコパノリチャード、すごく雰囲気がいいですよ。
「まだピークの出来までには仕上げていませんが、いい上昇カーブを描いていますよ」と担当の岡田助手。千両賞、白梅賞と2走続けて1分33秒台を記録。まだ緩い状態で安定してこの時計を叩き出しているのは見逃せませんね。
「この時期にそれができる3歳馬はなかなかいないよ」と宮調教師もご満悦でした。とにかく、まだ底知れない大器といった印象です!
ヴィルジニアは先週お伝えしたとおり、チューリップ賞を目指して調整中。鞍上は池添騎手に決まりました。ヴィルジニアは普段の走りがちょっと変わっていて、「乗り手にしたら、一般的にはコズんだような感じがする」(松田博師)のだとか。
でも、別に馬体に異常があるわけではなくそれが普通なんです。ちょっと変わった個性ですね。だから、騎手が競馬で初めて跨ったとしたら「返し馬で“これはおかしい”と出走取消してしまう可能性があるのが心配」(松田博師)ということで、競馬の前に池添騎手に何度か乗ってもらうようにオファーをしています。
普段、決まったジョッキー以外は調教を手伝うことのない厩舎なので、ある意味、池添騎手が調教でどんな反応をするのかが気になります。
池添騎手といえば、阪急杯に出走予定のシゲルスダチの鞍上にも決まりましたね! ちょっと骨っぽい相手ですが、スダチなりに一生懸命走ってくれることと思います。
このところ、展開が向かない競馬が続きましたが阪急杯はどうでしょう? 池添騎手の手綱さばきに注目です。