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無視された「ベリーの叫び」/トレセン発秘話

  • 2013年02月21日(木) 18時00分
 ナムラタイタン(9着)に本命を打った馬券野郎は当然のごとくフェブラリーSで大惨敗を喫したが、決して東京マイルがベストではないグレープブランデーを勝利に導いた浜中の手綱さばきを大いに堪能。新たなスター騎手の誕生を予感させた。

 気分は悪くないとはいえ、懐事情は非常に切羽詰まったものに。が、その後の最終レース、金蹄S(4歳上1600万下、ダ2100メートル)はドレミファドンで鉄板と踏んでいただけに、何とか取り返せるだろうと高をくくっていたのだが…。

「ホント参ったよ。他の馬が暴れていた影響でトモを落としたときにゲートが切られてしまって…。鞍上のベリーはゲートのパイプを持ちながら“ノー、ノー”と叫んでいたのにスターターに無視されたとか。あれだけ大きく出遅れれば、それこそノーチャンスだよね」

 結果は最下位…。今週早々、南スタンド前で馬券野郎に異議申し立て?をしてきたのは管理する中川調教師。その場に居合わせた御大・藤沢和調教師も「最終レースで最も馬券が売れている馬なんだから、ちゃんと見ていてほしいよな」と後輩調教師を慰めていた。

 裁決委員の不備が頻繁に取りざたされている昨今だが、スターターの御法に関しても、もっと議論されてもいいのではないか。そもそも、あんなに馬券ファンに迷惑をかけたドレミファドンがゲート再審査を課せられていないのはなぜなのか。

 馬券の売り上げ低迷が止まらない中央競馬。馬券下手が治らない馬券野郎と同様、依然として問題山積みである。(美浦の馬券野郎・虎石晃)

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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

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